ご当地グルメを被災者に 広がる「食の支援」

西日本豪雨
避難所で提供された「呉海自カレー」=7月、広島県呉市(呉海自カレー事業者部会提供)

 西日本豪雨により被災した広島や岡山の避難所で、地元団体がご当地名物を無償で提供し、食の支援を広げている。弁当が多く、単調な食生活になりがちな避難所暮らしの被災者に喜ばれ、企画した有志らは「自分たちにしかできないことをしたい」と意気込む。

 広島県呉市では「呉海自カレー」が振る舞われた。元々、海上自衛隊呉基地に所属する艦船ではそれぞれ特色のあるカレーを作っており、そのレシピを地元の飲食店が忠実に再現した名物だ。提供している飲食店で構成する呉海自カレー事業者部会の若狭倫一さん(35)は、被災した友人宅の土砂を片付けているとき、飲食チェーンのスタッフが避難所でカレーを振る舞う光景を見た。「地元の僕たちが動かんといけん」。部会に声を掛け、有志で炊き出しを始めた。7~8月に広島県内の避難所で提供されたカレーは千食以上。9月末まで、毎週炊き出しを続ける予定だ。

 岡山県倉敷市真備町地区の避難所で7月、振る舞われたのは、同県津山市のご当地名物「ホルモンうどん」。「津山ホルモンうどん研究会」などが炊き出しの食料が不足していると聞き、約600食を用意した。

 代表の鈴木康正さん(57)は「炊き出しはワンパターンになりがち。一味変わったものを食べてもらえて良かった」と語った。