【鉄道アルバム・列車のある風景】JR指宿枕崎線(上)屋根の上のスヌーピー - 産経ニュース

【鉄道アルバム・列車のある風景】JR指宿枕崎線(上)屋根の上のスヌーピー

(2)奇岩・竹山は開聞岳と共に南薩摩半島のシンボルだ=鹿児島県指宿市(大山-西大山)
(1)かつて日本最南端の駅だった西大山には今も観光客が絶えない=鹿児島県指宿市
撮影ポイント
 鹿児島県・薩摩半島の最南端、薩摩富士として名高い開聞岳はその日、分厚い雲の中に隠れていた。沖縄県にモノレールが敷かれるまで日本最南端の駅として知られた西大山駅からは、その姿が最も美しく拝めるはずだったが、裾野が見えるだけ。
 残念だが天候にはかなわない。国内外の団体観光客がひっきりなしに訪れる合間に、ようやくやってきた列車を「JR日本最南端の駅」のポール入れて撮影してみた=写真(1)。
 この指宿枕崎線も全国のローカル線と同じく乗降客の減少に悩む。中心都市・鹿児島から延びる路線も、温泉地として有名な指宿から先は極端に列車の本数を減らしてしまう。
 駅を出て西へ進むと、奇妙な岩山が見えた。明らかに火山性の地形である。マンガのスヌーピーが犬小屋の屋根に寝そべる姿に似ているとして「スヌーピー山」とも呼ばれる竹山だ。確かに斜めからでもそう見える=写真(2)。手前が頭だろう。火山活動で地下からせり上がってきた(貫入(かんにゅう)という)溶岩が地表近くで固まり、その後地表が風化して溶岩部分が露出した姿なのだという。
 この連載は古典文学から和歌や俳句を引用することが多いが、それをはるかに上回る6万年前の地球ロマン。その時地表はどんなことになったんだろうかと思うと、少し怖いくらいの気分にもなるのだ。竹山のふもとには地熱発電所もあるというから、今も現役の火山なのかも。(藤浦淳)