【動画】和歌山・那智勝浦のホテル火災 「ぼやだと思ったが、こんなに燃えるなんて…」宿泊客ショック - 産経ニュース

【動画】和歌山・那智勝浦のホテル火災 「ぼやだと思ったが、こんなに燃えるなんて…」宿泊客ショック

 那智勝浦町のホテル「湯快リゾートプレミアム越之湯」で5日夜に発生した火災は、約14時間にわたって燃え続けた。宿泊者らは「当初は火の手は見えず、煙が立ちこめる程度。ぼやだと思っていたが、こんなに燃えるなんて…」とショックを隠しきれない様子。太平洋を臨む景勝地での夏のバカンスは暗転。闇夜の中、近隣施設に避難した宿泊者らは、疲労をにじませた。(尾崎豪一)
実況見分を行う警察官ら=6日午前、和歌山県那智勝浦町
 火気を検知する非常ベルが鳴り響いた当時、2階レストランはディナーの焼き肉を楽しむ家族連れらでにぎわっていた。
 「いたずらかな?」。家族3人で夕食中だった大阪府和泉市の会社員、村田亜美さん(30)も当初、周囲の宿泊客と同様に気にとめていなかったが、まもなく館内アナウンスが流れた。
 「2階の女子トイレで火災です」
 慌てて客室に戻り、貴重品類だけをバッグに入れ、屋外へ飛び出した。後ろを振り返ると、ロビーはもくもくと白煙で覆われていたという。
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 約3時間半、浴衣姿のまま屋外で火災を見つめた。「(避難先が決まるまで)どうしたらよいかわからず、本当にしんどかった」。着替えなどを客室に置いたままだったため、6日に行くつもりだった白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」への観光もあきらめた。
火災が発生したホテル「南紀勝浦温泉 湯快リゾートプレミアム越之湯」=6日午前、和歌山県那智勝浦町(本社ヘリから、永田直也撮影)
 「避難して1時間も経てば、部屋に戻れるだろうと思っていた」。出火当時、客室で家族と過ごしていた京都府木津川市の看護師、西木由香里さん(34)はこう話す。一時避難のつもりが、炎は燃え広がった。
 中学生の長女と、実母の3人で「くじらの博物館」(太地町)へ行こうと、数カ月前から旅行を計画。しかし、マイカーの鍵を客室に置いたまま避難して身動きが取れず、断念した。「娘が楽しみにしていたのに。火の勢いが増すとは思わなかった。なんでこんなに燃えたんやろ」と肩を落とした。
 6日午前10時ごろに始まった新宮署による実況見分以降、警察官の立ち会いのもと、ようやく客室内に残した荷物の受け取りができるようになった。従業員らは対応に追われ、運営する湯快リゾート(京都市中京区)の広報担当者は「お客さまにご迷惑をおかけし深くおわび申し上げる。再発防止に向けて、安全管理に努めたい」と話した。