【動画】西日本豪雨、全国の土砂災害519件、広島最多70件 実態把握半ば、猛威爪痕明らかに 豪雨1週間 - 産経ニュース

【動画】西日本豪雨、全国の土砂災害519件、広島最多70件 実態把握半ば、猛威爪痕明らかに 豪雨1週間

土のうを積む作業などが進む岡山県倉敷市真備町地区の被災地=13日午前
 西日本豪雨で発生し、住宅や公共施設などに被害を及ぼした土砂災害が、国土交通省の集計で31道府県計619件に上ったことが13日、分かった。同日午前4時現在、広島県が123件と最多で、愛媛県59件、兵庫県51件と続く。甚大な被害が出ている広島県などでは実態把握が十分ではないとみられ、同省も、件数はさらに増える可能性があるとしている。
 6日に近畿から九州まで広範囲に大雨特別警報が出され、犠牲者が相次ぐ事態となってから1週間となり、猛威を振るった災害の爪痕が徐々に明らかになってきた。
 国交省は、土砂災害に関する被災自治体からの情報を精査し、住宅や公共施設などへの影響があるかどうかを判断。その上で(1)谷や斜面から土砂が流れ出す土石流など(2)広い範囲で起こる地滑り(3)斜面が突然崩れ落ちる崖崩れ-に分類し、3日から発表してきた。
重機での作業が進む岡山県倉敷市真備町地区の被災地=13日午前
広島県熊野町の土砂崩れ現場=11日
 619件のうち土石流は168件、崖崩れ427件、地滑り24件。同省は、土砂災害によって計78人が死亡したとし、6割は広島県だった。多くは山間部や傾斜地で発生した災害に巻き込まれたと分析している。
 同省は今回の豪雨で、広島県内で97件の土石流を確認。崖崩れは26件とした。実際に広島市や呉市、東広島市、坂町などで大規模な土砂災害が発生し、多くの死者や安否不明者が出た。
 広島市では平成26年8月にも豪雨による土石流などが発生し、災害関連死を含め77人が亡くなった。当時の同省のまとめでは同市内で土石流などが107件、崖崩れが59件発生した。
 国交省中国地方整備局は、記録的な大雨によって地表の土が流され、土石流などが多数発生した可能性があるとみている。広島県の担当者は「人命救助や捜索活動を優先し、各地で道路が寸断してたどり着けない場所が多数あり、調査が十分ではない。広島市の土砂災害を軽く超えるとみている」と話している。