「うめきた2期」開発で大阪・梅田は爆発的に進化 鉄道新駅を建設、IR・万博誘致とも連動

 

 JR大阪駅北側の再開発地区「うめきた2期」(大阪市北区、約16ヘクタール)の開発事業者が三菱地所、オリックス不動産、阪急電鉄などのグループに決まった。豊かな緑とイノベーションを融合させる計画で、大阪の玄関口が大きく生まれ変わる。訪日外国人客が急増する中、大阪を南北に結ぶ鉄道新線「なにわ筋線」が完成すれば、関西国際空港へのアクセスも向上。大阪を国際都市に飛躍させる上で、「うめきた」への期待は大きい。(牛島要平)

「うめきた2期」開発エリアの全景(イメージ、三菱地所提供)

「なにわ筋線」で関西空港へアクセス

 「大阪は爆発的な進化を遂げる。うめきたはその中心的存在になる」

 大阪市の吉村洋文市長は12日の記者会見でそう力を込め、大阪のまちづくりについて「東京五輪・パラリンピック後の2024年、25年がターゲットポイント」との認識を示した。大阪湾の人工島・夢洲(ゆめしま、大阪市此花区)への誘致を目指すカジノを含む統合型リゾート施設(IR)、2025年国際博覧会(万博)に向けて、大阪全体の開発を推進する意向だ。

 大阪府と大阪市は、中之島地区でも再生医療など最先端医療の実用化を目指す「未来医療国際拠点」構想を進めているが、吉村市長は「これらのプロジェクトを有機的に連動させる」と戦略を描く。

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「うめきた2期」開発エリア(手前の空き地) =2018年5月17日、大阪市北区(本社ヘリから、彦野公太朗撮影)

 うめきたの地下に平成35(2023)年春開業予定の「北梅田駅」(仮称)から難波付近までの7・4キロを結ぶ新線「なにわ筋線」が、43(2031)年に開業する。南海電気鉄道とJR西日本が共同運行し、梅田と関空のアクセスは格段に良くなる。

「緑」と「革新」を融合

 うめきた2期は36(2024)年夏ごろの先行開業を目指し、新しい大阪を象徴する存在になる。「みどりとイノベーションの融合」が目標で、吉村市長は「特にライフデザイン・イノベーションの分野で新たなことが生まれるエリアになってほしい」と語った。

 1期として整備された、企業や研究者向けの知的交流施設「ナレッジキャピタル」が入る大型複合施設「グランフロント大阪」や、JR大阪駅とデッキで接続。1日約250万人の乗降客がある駅周辺の人の流れを引き寄せ、多様な人材の交流をイノベーションにつなげる。

 具体的な設計は今後進められるが、大阪全体のまちづくりの中で、うめきた2期を情報や人材のハブ拠点にできるのかがカギを握る。

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