【Happy! Kyoto Life】被災者の私が考えたラジオDJの役割 大阪北部地震 - 産経ニュース

【Happy! Kyoto Life】被災者の私が考えたラジオDJの役割 大阪北部地震

大阪北部地震の発生後の若園公園。自衛隊による入浴支援が行われた=大阪府茨木市
 この度の豪雨で被災された方に心よりお見舞い申し上げます。地震や豪雨といった想像していなかった災害に見舞われたこの1カ月。心休まらない日が続きます。
 6月発生した「大阪北部地震」。私は大阪府茨木市の自宅で揺れに見舞われました。自宅は本棚が倒れたくらいで済み、幸い怪我はありませんでしたが、神社の石像が倒され、マンションのエントランスは地割れし、ブルーシートに覆われた屋根が幾つも見えます。変わってしまった地元の景色にショックを隠せませんでした。
 “まさかこんなことになるなんて”きっと、これまで日本列島を襲ってきた数々の災害に遭われた皆さんが思われたことだと思います。
 まさか、だけど、どこで起こってもおかしくないのだと。安全の保証など、本当はどこにもないのだということを。わかっていたようで、実際は自分が被害に遭わないとわからなかった。普通に生活できることは当たり前ではないのだと。
 余震が続き不安な日々を過ごす中で、これまでで一番人の温かさを感じたのもこの時期でした。
 地震が起きてすぐに連絡をくれた友人。地域の人のためにと食事もせずにお湯を沸かし続けてくれた銭湯の方。汗だくになりながらも、笑顔で入浴支援に携わってくれた自衛隊の皆さん。
 ご自身も被害に遭った方が多い中、励ましの言葉を下さったラジオのリスナーの皆さん。番組に寄せられたメッセージを読みながら、平穏を祈る言葉が、労わってくれるその気持ちが、こんなにも心の支えになるのだと身をもって感じました。
 私の住む地域はガスが閉栓したため、復旧にあたり、全国から沢山の人が駆けつけてくれました。町中を知らないガス会社の車が走り、夜を徹して作業してくれている姿を見て、人は一人では生きていけないのだと痛感しました。
 こうやって誰かが知らないところで私の生活を支えてくれているから、何不自由なく暮らしていけるのだと。ガスの開栓作業に来てくれた東京のガス会社の方。夜でも週末でも関係なく「こちらの皆さんの方が大変ですから」と笑顔で去っていかれました。
 5日ぶりに見たコンロの青い火、触れたお湯の温かさは、今もはっきり覚えています。今回の地震は恐い思いだけでなく、貴重な経験にもなりました。
 普段の備えや地域のつながりといった基本的なことがいかに大切かということがわかり、困っている人がいたら助けられる人でいたいと思いました。
 そして、私がラジオDJとして出来ることは何なのかと改めて考えさせられました。
 実際に生活している人間の生の声をしっかり届けること。各地から届く励ましの声を伝えること。大変な日常の中で、少しでもホッと出来る時間を届けること。やれることはまだあるのだと思います。
 思いを寄せて頂いて本当にありがとうございました。そして、今もなお被害が続く地域の一刻も早い復旧、穏やかな時間が戻りますこと、心からお祈りします。   (α-STATION DJ、眞崎直子)
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【プロフィル】眞崎直子(まさき・なおこ) 太陽の光と緑の風を感じる瞬間が幸せ。目指すのは、自然と繋がったシンプルな生き方です。学生時代に始めたドラムは、技術以上にノリと一音を大切に。言葉もシンプルに的確に、想いを込めて伝えていきます。猫とカナダと漬け物が元気の源。ちなみに、日焼けしているのではありません、地黒です。番組「LIFT」(月曜日から木曜日の午後7時~9時放送で、水曜日と木曜日を担当)
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 京都のFMラジオ局、α-STATION( http://fm-kyoto.jp/ )のDJのみなさんが隔週で京都のおすすめスポット、グルメ、音楽情報など、楽しい京都の話題や最新トレンドをお届けします。産経新聞京都版でも随時掲載中です。