【動画】西日本豪雨、生存率下がる「72時間」経過 岡山・広島中心に不明56人、捜索に全力 - 産経ニュース

【動画】西日本豪雨、生存率下がる「72時間」経過 岡山・広島中心に不明56人、捜索に全力

土砂崩れが発生した広島県熊野町の現場では、行方が分からない人たちの捜索作業が続いた=9日午後(本社ヘリから、鳥越瑞絵撮影)
 西日本豪雨の被災地では10日、広島、岡山両県を中心に6府県でなお56人が安否不明で、警察や消防、自衛隊などの関係機関が捜索に全力を挙げた。生存率が大きく下がるとされる「発生後72時間」は既に経過している。死者は12府県で計128人に上った。
 安倍晋三首相は非常災害対策本部会合で「予備費を充て、被災者への緊急支援を迅速に進める」と表明。被災地の食料など生活物資の不足に対処するため、コンビニエンスストアなどへの輸送車両を緊急車両扱いにする方針も示した。
 各地で土砂崩れや浸水被害が発生したのは、主に6日午後~7日未明。岡山県倉敷市では真備町地区を中心に、川の堤防が決壊し浸水した家屋が推計約4600戸に上っており、二十数人が犠牲になるなど甚大な被害が出ている。10日、堤防が決壊した小田川北側の川沿いを中心に、鍵が掛かって入れなかった建物や高齢者が住んでいる住宅などの捜索や給水支援などに約千人態勢で臨んだ。
 広島市安芸区などでも不明者が複数おり、捜索を続けている。土砂崩れが起こった広島県熊野町川角地区の住宅団地では3遺体が見つかった。
 被害把握は進んでいない。総務省消防庁が6月28日以降の台風7号や梅雨前線による豪雨に関して10日午前に発表した集計で、住宅被害は31道府県で全壊49棟、半壊19棟、一部破損279棟、床上浸水3121棟、床下浸水6747棟。実際の被害はより大きいとみられ、各自治体などが状況確認を進める。厚生労働省によると、10日午前5時時点で、広島県など12府県で計約26万9千戸が断水した。
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真備町(奥)から小田川(手前)に行われる排水=9日、岡山県倉敷市真備町(本社ヘリから、鳥越瑞絵撮影)
 愛媛県ではヘリコプターによる災害実態の調査を継続。農林水産業の被害調査も本格化させる。
 5日以降の共同通信の各府県まとめで、死者は広島49人、岡山36人、愛媛25人、京都4人、山口、福岡各3人、兵庫、鹿児島各2人、岐阜、滋賀、高知、佐賀各1人。
 安否不明者は9日、岡山県倉敷市や広島市で大幅に増え、一時、6府県86人に上った。ただ死者数の増加などに伴い、岡山県による不明者の公表数が大幅に減った。