土砂崩れで東西鉄道網寸断…不通区間8キロを徒歩余儀なく - 産経ニュース

土砂崩れで東西鉄道網寸断…不通区間8キロを徒歩余儀なく

山陽須磨駅で下車し約8キロ離れた霞ケ丘駅方面へ徒歩で向かう帰宅客ら=神戸市須磨区
 神戸市垂水区の山陽電鉄で6日午後に発生した土砂崩れの影響で、すでに運転を取りやめていたJR山陽線の神戸-西明石駅間に加え、山陽電鉄も山陽須磨-霞ケ丘駅間で運転できなくなり、新幹線を除き神戸市と播州地域を直接結ぶ東西の鉄道網が寸断された。
 このため、山陽電鉄やJR山陽線と並走する国道2号では夜にかけ、傘をさしながら不通区間の約8キロを徒歩で移動し、家路を急ぐ会社員や学生らの姿が目立った。
 土砂崩れが起きた現場付近を通りかかった兵庫県姫路市の会社員、三木実信(みのる)さん(60)は「すでに30分以上も歩いている。神戸市長田区の会社近くに宿泊することも考えたが、諦めて歩いて帰ることにした」と疲労の色をにじませた。同県西宮市の勤務先から神戸市垂水区の自宅へ帰る途中という会社員、小原麻美さん(25)は「山陽須磨駅で運転再開を待ったが土砂崩れと聞いてあきらめた。家までの距離を考えると辛くなるが、気合いを入れて帰ろうと思う」と語った。
 土砂崩れはこの日午後2時20分ごろ発生。線路脇の高さ約50メートルの裏山が崩れ、土砂や木々が約20メートル四方にわたり線路上に流入した。当時付近では電車1本が走行していたが、線路上の異変を受けて現場の約50メートル手前で停止。乗客ら約80人にけがはなく、係員の誘導で電車を降りて近くの駅などへ向かった。