大雨で鉄道運休相次ぐ、タクシー乗り場は長蛇の列…近畿各地で混乱

 
大雨の影響でJRは始発から運休し、改札では駅員が乗客の対応にあたった=6日朝、大阪市天王寺区(阿倍野区)のJR天王寺駅(前川純一郎撮影)

 大雨で近畿地方などでは6日、列車の運休が相次いだ。「どうやって目的地まで行けばいいのか」。JR各駅では通勤途中の会社員や観光客らが途方に暮れた様子で運休情報に見入り、電話する姿が見られた。タクシー乗り場には長蛇の列も。新幹線の車両を宿泊用に開放する「列車ホテル」では、乗客らが不安な一夜を過ごした。

 大阪駅では改札前に列車の運休情報が張り出され、会社員の男性やキャリーバッグを引いた女性がぼうぜんと見つめていた。兵庫県芦屋市から普通列車で来た男性(69)は「快速列車が止まっているのでいつもより2時間早く家を出た。地震の時の経験が生きた」と話した。

 京都駅では、東京都国立市から夫婦で訪れた無職の山下一彦さん(68)が「天橋立に行く予定だったが、この雨では仕方ない」と肩を落とした。新幹線が運休したため三ノ宮駅(神戸市)で大阪行きの在来線を待っていた奈良市の男性会社役員(59)は「安全性を考えれば仕方ない」と諦め顔だった。

 JR西日本は5日夜に新神戸-西明石間で上下線の運転を見合わせたため、神戸市の新神戸駅では16両編成の新幹線を「列車ホテル」として開放。6日未明、ホームでは飲料水を配布するために駅職員が慌ただしく行き来し、各車両に2~3人の乗客が座席の背もたれを倒して休息を取った。

 出張で岡山県倉敷市に向かっていた横浜市神奈川区の会社員、辻隆史さん(24)は「朝から大事な商談が控えているのに」と不安そうだった。