【大阪北部地震】地震後6割が職場へ 無理な出勤が「混乱招く」 関大教授調査 - 産経ニュース

【大阪北部地震】地震後6割が職場へ 無理な出勤が「混乱招く」 関大教授調査

交通網の混乱を受け、淀川に架かる新淀川大橋を歩いて渡る人々=18日午後7時11分、大阪市(鳥越瑞絵撮影)
電車の運転見合わせの後、JR大阪駅では不安そうに携帯電話を見つめる人の姿も見られた=18日午前8時45分、大阪市北区(志儀駒貴撮影)
新大阪駅のタクシー乗り場には長蛇の列ができた=18日午後8時5分、大阪市淀川区(彦野公太朗撮影)
電車のダイヤが乱れ、阪急梅田駅前の階段に座る人たち=18日午前、大阪市北区(安元雄太撮影)
 大阪北部地震の発生時、電車で通勤中だった人の約6割が自宅へ戻らず勤務先に向かっていたことが2日、関西大社会安全学部の元吉忠寛教授(災害心理学)による調査で分かった。地震発生から2週間。元吉教授は「無理して勤務先に向かおうとする行動は、帰宅困難者の増加など社会的混乱を大きくする可能性がある」と指摘している。
 調査は京都、大阪、兵庫、奈良の各府県に住み、地震発生時に電車で通勤中だった500人を対象にインターネットで実施し、当日の行動や意識について聞いた。
 その結果、勤務先に向かった人が304人、自宅に戻った人が196人いた。勤務先より自宅の方が近い場所にいた173人のうち、勤務先に向かった人も62人いた。元吉教授は「目の前に大きな被害がなく、危機管理意識が薄れたのではないか」と分析している。
 勤務先に到着するまでにかかった時間は30分~1時間が57人と最も多く、2~3時間が47人、1時間~1時間半が45人と続いた。当日困ったことでは、半数以上が「電車の復旧状況が分からなかった」と答えた。
 通勤ラッシュを襲った6月18日の地震では、JR西日本の在来線や私鉄各社で駅間停車が発生して一時、約20万人が閉じ込められた。復旧が深夜に及んだ路線もあり、帰宅困難者も生じた。