「すごく役に立った」チャリンコ 震災時、シェア自転車で通勤難突破、代替交通手段に

大阪北部地震
NPO法人「Homedoor」の川口加奈理事長とシェアサイクル=大阪市

 大阪府北部地震では府内のほとんどの公共交通機関が止まった。多くの人が歩いて通勤する中、シェアサイクルを利用した人もいた。近くのポートで借りて目的地近くのポートで乗り捨てられるため、通学・帰宅困難者を含め「すごく役に立った」と喜びの声が上がっている。

 大阪市を中心にシェアサイクル「ハブチャリ」を運営するNPO法人「Homedoor(ホームドア)」は震災当日、一部の自転車を無料で貸し出した。

 震度6弱に見舞われた大阪市北区の事務所には「帰れなくなった」「仕事で急いでいる」など使用の問い合わせが相次ぎ、会員制交流サイト(SNS)やホームページで無料貸し出しの情報を発信した。

 川口加奈理事長(27)は「シェアサイクルは震災時の帰宅困難者のセーフティーネットになると感じた」と手応えをつかんだ。今回は自転車の貸し出しシステムの提供会社に許可が取れず無料にできたのは一部だったが、震災時は全て無料にするとの合意を新たに得た。

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 兵庫県西宮市の会社員、国井美和さん(48)は通勤中の電車内で被災。歩いて通勤する途中に以前利用したハブチャリを思い出し、近くの自転車ポートで借りた。「ずっと歩いていたら途中でくじけていたと思う。自転車は機動性があり、交通網がまひしたときにすごく役立つ」と話した。

 川口さんは「行政との連携や拠点の増加など、もっと利用しやすくなれば」と意欲を見せる。

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