「深くおわび」と神鋼社長、製品データ改竄を株主総会で説明

 
株主総会で、頭を下げる神戸製鋼所の役員ら(モニター映像から)=21日午前、神戸市中央区の神戸国際展示場2号館(宮沢宗士郎撮影)

 アルミニウム製品などのデータ改竄(かいざん)問題を起こした神戸製鋼所は21日、神戸市で定時株主総会を開いた。山口貢社長は「株主や取引先の皆さまにご心配とご迷惑をお掛けしていることを深くおわび申し上げる」と謝罪した。

 東京地検特捜部と警視庁が不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで神戸市の本社などを家宅捜索して刑事事件に発展しており、株主から経営陣の責任を問う厳しい声が上がるとみられる。

 山口社長は「調査結果などを厳粛に受け止め、真摯に対応する。信頼回復に向けて再発防止に取り組む」と述べた。また、改竄の原因として「受注獲得と納期の達成を最優先とする風土があった」と説明した。

 海外で米司法省が調査に乗り出し、米国やカナダで集団訴訟を起こされていることから、経営への悪影響についても懸念の声が上がりそうだ。

 社長兼会長を引責辞任した川崎博也氏は総会を経て取締役も退く。

 神戸製鋼は平成28年にもグループ会社によるデータ改竄問題が発覚し、川崎氏が株主総会で謝罪している。