【大阪北部地震】余震怖い、雨で土砂崩れの恐れも…避難所で、自宅で不安な朝 鉄道の乱れも続き疲労感  - 産経ニュース

【大阪北部地震】余震怖い、雨で土砂崩れの恐れも…避難所で、自宅で不安な朝 鉄道の乱れも続き疲労感 

地震から一夜が明けた避難所。避難所には子どもと年寄りが残る=19日午前、大阪府高槻市の五百住小学校
 大阪北部地震から一夜明けた19日、大きな被害が出た大阪府茨木市や高槻市では、住民らが断続的な余震におびえながら避難所や自宅で朝を迎えた。鉄道の乱れはこの日も続き、先の見えない不安に、顔には一様に疲労の色がにじんだ。
 茨木市民体育館(同市小川町)では、8人の被災者が壁際に敷かれた体操用マットの上で毛布にくるまり、夜を明かした。
 大学2年生の高木潤希(みつき)さん(19)は、「余震が多く、怖くなった」と18日午後10時ごろに体育館へ。地震で1人暮らしのアパートはテレビや電子レンジが床に落ち、冷蔵庫の中身は散乱。だが、大きな体育館の中でも余震は強く感じられたといい、「電車が動きだしたら滋賀県内の実家に帰るつもり」という。
 高槻市立五百住(よすみ)小学校(同市登美の里町)の体育館には最大約50人が身を寄せ、余震を警戒してグラウンドに止めた車内で過ごす人の姿も。小学5年の娘(10)と避難した近くの主婦、福本智香さん(46)は「これから雨で土砂崩れが起きるかもしれないし、当分避難所で過ごすことになる」。
 避難しなかった人々も、不安な一夜を過ごした。地震で自宅の寝室の壁にひびが入ったという高槻市の自営業、大西主浩さん(40)は「家族でリビングに集まって寝た。やはり怖さがある」と話した。
 震源に近い地域では、施設の安全確認などのため休業する店舗も出ている。JR高槻駅前にある西武高槻店は18日に引き続き休業。ローソンは高槻市内の4店舗のうち3店舗で再開したが、ビルテナントとして入る1店舗が休業している。
 これに対し、スーパーの平和堂は18日休業した高槻、茨木、寝屋川などの6店舗の営業を再開。松坂屋高槻店は開店時間を30分遅らせ、10時半に開店した。
 JR高槻駅近くのスーパーで子供とともにペットボトルの入った段ボールを抱えていた主婦(44)は、「また大きな地震が来る可能性もある。買えるときに買わないと」と、足早に帰路についた。
 平常運転に戻る見込みだった鉄道も、安全確認のためJR東海道線が京都-吹田間で普通電車の運転を一時見合わせるなど、19日も朝からダイヤが乱れた。
 通勤でJR高槻駅を利用している神戸市の会社員、小池敦資さん(36)は、「車内で缶詰めになり、駅に着くまでに3時間もかかった」と疲れた表情。別の男性会社員(50)は、「あれだけ大きな地震だからトラブルが出るのも仕方がない」とあきらめ顔だった。
 一方、高槻市立寿栄(じゅえい)小前に設置された献花台には、プールサイドのブロック塀の下敷きになり亡くなった同小4年、三宅璃奈(りな)さん(9)の死を悼む人々が訪れ、花や菓子などを手向けた。同小の卒業生で飲食店従業員、友重建造さん(28)は「これからやりたいことがいっぱいあっただろうに、やるせない」と肩を落とした。
 ブロック塀の倒壊を受けて、林芳正文部科学相は19日、寿栄小に専門家らを派遣して、原因究明を行うことを明らかにした。