【大阪北部地震】周辺で同規模地震の誘発も 熊本地震の前例、危険性を学者らが指摘 - 産経ニュース

【大阪北部地震】周辺で同規模地震の誘発も 熊本地震の前例、危険性を学者らが指摘

 震度6弱を観測した18日の大阪府北部地震を巡り、同じく活断層の密集地帯で起きた平成28年の熊本地震のように、周辺の活断層での地震を誘発する危険性があるとして、地震学者らが警戒を呼び掛けている。同じようなマグニチュード6程度の規模を考えておくべきだとしている。
 陸側のプレートに載る西日本の内陸部は、沈み込む海のプレートに押されて地震を起こすエネルギーをため込んでいて、「ひずみ集中帯」と呼ばれる。多くの活断層が集中するのはこのためだ。
 震源近くには神戸市北部から大阪府高槻市に延びる「有馬-高槻断層帯」や「生駒断層帯」、7年の阪神大震災を起こした「六甲・淡路島断層帯」、大阪市の真下を南北に走る「上町断層帯」があり、政府の地震調査委員会は地震が起きた活断層の特定には至らなかった。
 同様に活断層が密集する地域で起きた熊本地震は、最初の大きな地震が隣り合う別の活断層に影響し震源域が拡大した。
 古村孝志東京大教授(地震学)は「事前にどこかなのは分からないが、今回の地震に影響を受けた別の断層が動くこともあり得る」と話し、少なくとも1週間程度は同程度の地震に警戒が必要だと指摘する。
 地震調査委員長の平田直東京大教授も「地震が別の場所で起きる可能性や、もっと強い揺れを伴う地震が同じ場所で起こる可能性がある」と話した。
 より長期的な大地震への警戒の必要性を訴える専門家も。陸海のプレート境界に当たる南海トラフの巨大地震が起きる30~50年前から、西日本の内陸では中規模の地震が増える傾向があることが記録から分かっている。
 建築研究所(茨城県)の都司嘉宣特別客員研究員は「次の南海地震に向かって地震が多くなっていくことが予想され、今回はその一つなのかもしれない」と話した。