【大阪北部地震】車内で5時間超、徒歩帰宅…鉄道網寸断、朝夕ラッシュ直撃 - 産経ニュース

【大阪北部地震】車内で5時間超、徒歩帰宅…鉄道網寸断、朝夕ラッシュ直撃

交通網の混乱を受け、淀川に架かる新淀川大橋を歩いて渡る人々=18日午後7時11分、大阪市(鳥越瑞絵撮影)
 18日朝の大阪北部地震の影響で、京阪神圏のJR西日本の路線や私鉄などで軒並み運転が見合わせられ、交通網が寸断された。朝の通勤・通学ラッシュ時に加え、JRの主要路線などでは夕方の帰宅ラッシュ時に以降も運休が続き、家路につく人たちの足を直撃した。山陽新幹線では5時間以上車内に閉じ込められた乗客も。都市生活を支える交通インフラだが、災害時のもろさが浮き彫りになった。
 私鉄のうち、阪神や近鉄、南海、京阪は同日午後に運転を再開。阪急は神戸線や宝塚線などで再開したが、京都線の一部区間では夜になっても運転見合わせが続いた。
 またJR西は、夜以降も多くの路線で運転見合わせを継続。琵琶湖線や京都線、神戸線、学研都市線や東西線、宝塚線などの路線も対象となった。
突然のアナウンス…車内の電気も消え
 「地震のため緊急停車します」。午前8時ごろ、JR新大阪駅(大阪市淀川区)を発車した鹿児島中央行きの山陽新幹線「みずほ603号」に突然、アナウンスが流れた。
 車内の電気は消え、列車は左右に揺れながらゆっくりと停車した。不意の出来事に車内は一気にざわついた。兵庫県宝塚市の会社員、足利千鶴さん(38)は「携帯電話で家族や職場の人と連絡を取り合ったり、疲れて眠ったりしている人もいた」と振り返った。
 新大阪駅を出発して約5時間半後の午後1時半ごろ、同列車は新神戸駅(神戸市中央区)に到着、一部の乗客が疲れた様子で下車した。熊本に向かう予定だった和歌山市の会社員、林幸雄さん(69)は「仕事はキャンセルした。高速道路も混雑しており、迎えも何時に来るのか分からない」と話した。
淀川の橋、帰宅者で長蛇の列
 JRの在来線や私鉄も大きく混乱した。大阪メトロでは一時、地下鉄の入り口のシャッターが閉ざされ、運転再開を待つ人たちでごった返した。
 阪急十三(じゅうそう)駅(大阪市淀川区)付近で緊急停車し、2時間以上も車内に閉じ込められた女性会社員(54)は「体調不良の人もいた。満員で座れないのが本当につらかった」とうんざりした様子だった。
 混乱は帰宅時間帯になっても続いた。大阪メトロが御堂筋線江坂-中津駅間で一時運転を見合わせたため、大阪市内の勤務先から府北部に帰宅する人たちが、淀川にかかる新淀川大橋を徒歩で移動。橋上には長蛇の列ができ、交通整理の警察官が車道に出ないよう呼び掛けた。
 大阪市東淀川区の会社員、原田和明さん(51)は出勤時も新淀川大橋を歩いて渡ったといい、「もうヘトヘト。地震なので仕方ないが、何とか復旧してほしい」と話した。