炎が照らす川面の妙技…伝統の「長良川鵜飼」始まる 岐阜市

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「長良川鵜飼」が始まり、かがり火の下でアユを追う鵜匠とウ=11日夜、岐阜市(鈴木健児撮影)

 1300年以上続く伝統漁の「長良川鵜飼」が11日、岐阜市で始まった。大小の観覧船に乗った約千人の観光客は、かがり火が川面を照らす幽玄な雰囲気の中で鵜匠(うしょう)とウの息の合った技を堪能した。

 それぞれの舟の上で腰みの姿の鵜匠が「ホーウ、ホーウ」とウを励ましながら、素早く手縄をさばく。たぐり寄せてウの捕らえたアユをはき出させると、客から歓声が上がった。

 スイスのチューリヒに居住し、この日のために訪れたという画家の水野州子さん(67)は「かがり火に風情があり、映し出された鵜匠のシルエットがきれいだった」と興奮した様子だった。

 今年は16年ぶりに新鵜匠が誕生。代々家族が鵜匠の杉山英孝さん(46)は「ウがアユを捕らえたときの様子をじっくり見てもらいたい」と話す。

 市によると、昨年の乗船客は8年ぶりに11万人を超え、今年は11万5千人を見込む。10月15日までの期間中、9月25日と増水時を除き毎日行われる。