解体修理中の薬師寺・東塔で立柱式 上下を継いで高さ30メートルの心柱現る

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薬師寺東塔で行われた「立柱式」=8日午前、奈良市の薬師寺(渡辺恭晃撮影)

 世界遺産・薬師寺(奈良市)で8日、約1世紀ぶりの解体修理が進められている東塔(国宝、奈良時代)の心柱(しんばしら)上部を、既に元の位置に据え直されている下部に継ぐ「立柱式(りっちゅうしき)」が行われた。式を終えた心柱は高さ約30メートルの1本となり、塔の中心を貫く。

 立柱式には約500人が参列。村上太胤(たいいん)管主ら僧侶が法要を営み、太鼓が鳴らされる中、高さ約13メートル、重さ約760キロの心柱上部がクレーンでつられて移動。慎重に下部に据えられた。

 東塔は薬師寺で唯一現存する古代建築。各層に「裳階(もこし)」という飾り屋根を持つ流麗な姿で、「凍れる音楽」とも称される。傷みが激しく、平成21年から修理に着手。解体後、現在は組み立て作業が進められており、32年4月の落慶を目指している。