【鉄道ファン必見・動画】キイテ・キサイネ・キラ・キシ…には意味がある 知れば楽しい車両記号 - 産経ニュース

【鉄道ファン必見・動画】キイテ・キサイネ・キラ・キシ…には意味がある 知れば楽しい車両記号

トワイライトエクスプレス瑞風の展望車両「キイテ87-2」
トワイライト瑞風の「キサイネ86-401」
トワイライト瑞風の「キイテ87-1」
トワイライト瑞風の「キラ86-1」
「キイテ87」を先頭に走るJR西日本の豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風」(奥清博撮影)
車両記号に「イ」が入る77系客車で運行するJR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」。最後尾は「マイネフ77」
 「キイテ・キサイネ・キラ・キシ」「マイネ・マイネフ・マイ・マシフ」。魔法使いの呪文でもおまじないの言葉でもない。鉄道車両につけられる記号で、その車両の性能や等級、用途を表しているのだ。なかでも注目は「イ」。半世紀以上途絶えていたが、JR西日本とJR九州の豪華寝台列車で復活を遂げた。
 国鉄時代からの仕組み
 車両の側面や車内の壁面でカタカナと数字を組み合わせた標記をよく見かけるはずだ。大阪環状線に乗れば「モハ323」、特急はるかなら「クロ280」などだが、これには意味がある。「ク」は運転台付き、「モ」はモーター付き、「ハ」は普通車(寝台車ならB寝台)、「ロ」はグリーン車(寝台車ならA寝台)を示す。つまり前者は323系通勤型電車のモーター付き普通車、後者は281系特急型電車の運転台のあるグリーン車を示す。
 ディーゼルカーや客車にもそれぞれの記号が存在する。国鉄時代からの仕組みで、JR移行後も一部を除いて継承されている。
 イロハの「イ」
 さて、冒頭の「キイテ-」だが、これは昨年からJR西が運行を始めた「トワイライトエクスプレス瑞風」の車両記号。10両編成の両端の展望車両は「キイテ87」、食堂車は「キシ86」、ラウンジカーは「キラ86」、残りの寝台車が「キサイネ86」。形式は87系で「キ」は気動車であることを示し、「ネ」は寝るの意味で寝台車、「テ」は展望車、「シ」は食堂車、「ラ」はラウンジ。「サ」はモーターやエンジンが付いていないことを表す。
 そして「イ」だ。グリーン車が「ロ」、普通車が「ハ」であることは説明したが、国鉄は昭和30年代まで「イロハ」の順番で「イ」は1等車、「ロ」は2等車、「ハ」は3等車と等級をつけていた。その後、「イ」は利用不振などで姿を消し、「ロ」のグリーン車と「ハ」の普通車の2等級制になった。瑞風の「イ」は自らの設備がA寝台やグリーン車よりもグレードが高いことをアピールしているのだ。
 カタカナなしも
 瑞風よりも先に、「イ」を半世紀以上ぶりに新製車両で復活させたのが、平成25年に運行を開始した「JR九州のななつ星in九州」。車両記号は冒頭の「マイネ-」で、こちらは77系客車だ。「マ」は客車の重さを示す。重い方から「カマスオナ…」の順につけられ、「マ」は42・5トン以上47・5トン未満で2番目に重い。「フ」は車掌室付き。「マイ77」は展望室、ラウンジを設けているが、瑞風のように「テ」「ラ」は名乗っていない。
 ちなみにJR東日本の豪華列車「TRAIN SUITE四季島」も「イ」を名乗っていい設備を持っているが、カタカナの車両記号は使われていない。新幹線と同じ扱いで、従来の価値観とは違う車両であると言いたいのかもしれない。
 スシ・カニ・スユニ…
 車両記号をいろいろ組み合わせてみるのも面白い。瑞風の前身、24系客車で運行した「トワイライトエクスプレス」の食堂車は「スシ24」だったが、料理でお寿司は提供されたかどうか。9号車の次に連結されていたのが「カニ24」。もちろん海のカニとは無関係。「ニ」は荷物車の意味で、客車に電源を供給する役目を担っていた。
 「クモロハ286」「サロハネ285」、「ユ」で郵便車の設備を持つ「スユニ50」なども存在する。自分の乗った車両はどんな記号がつけられているか、確認してみるのも楽しい。