近鉄橋脚ずれ、26日中にも運転再開見通し 応急の復旧工事を実施

動画
地下鉄北花田駅行きの代行バスを待つ乗客の長い列=大阪府松原市の河内天美駅前(恵守乾撮影)

 大阪市東住吉区と大阪府松原市間の近鉄南大阪線大和川橋梁(きょうりょう)で橋脚の一部に傾きが見つかったトラブルで、近鉄は26日、運転を見合わせていた大阪阿部野橋(大阪市阿倍野区)-河内天美(あまみ)駅(松原市)間の運転を同日中に再開する見通しになったと明らかにした。午後には橋梁付近の区間で試運転車両を運行。一方、大阪メトロの北花田駅(堺市北区)行きの臨時バス乗り場になった河内天美駅では朝の通勤ラッシュ時に大阪市内などに向かう通勤・通学客で混雑した。

 近鉄によると、傾きの拡大を防ぐため、橋脚の土台を川底に固定させるためのくい計12本を打ち込む応急復旧工事を実施。固定されたことを確認したため試運転車両の運行を決めた。再開後も橋梁付近では徐行運転する。

 近鉄は臨時バスの運行のほか、JRや大阪メトロ、南海で振り替え輸送を行うなどして対応を続けた。河内天美駅の臨時バス乗り場では、午前8時ごろに近鉄社員らが「バスは順次来ます」と声を上げ、乗客らを誘導。一時、約300人の長い列を作る場面もあった。

https://www.youtube.com/watch?v=uWqcnYuJw34

 普段より2時間早く家を出たという大学3回生の藤原美紀さん(20)=松原市=は「京都市内の大学まで2時間ぐらいかかるのに、ここで時間待ちをするのはつらい。早く元に戻ってほしい」と話した。

 近鉄によると、トラブルが起きた大和川橋梁は95年前の大正12年に完成した。このほか100年以上前に完成した橋は45カ所あるが、近鉄は「点検や監視を重ねており、安全性に問題はない」としている。

 トラブルは25日早朝に発生。橋脚が7・8センチ傾き、線路が2・4センチゆがんでいることが確認された。昨年10月の台風21号の影響で沈下した別の橋脚の工事を実施しているが、雨のため水位が24日夜から上昇し、今回傾いた橋脚の基礎部分の砂が削られた可能性があるという。