大正5年開業、今は廃線の兵庫・三木鉄道跡に遊歩道 駅舎跡には飲食物産館、21日オープン

 
休憩所に生まれ変わった旧石野駅(右)と遊歩道

 兵庫県三木市が平成20年に廃線となった三木鉄道の市内線路跡約4・8キロで整備を進めてきた遊歩道「別所ゆめ街道」が完成した。駅舎跡に休憩施設を設けたほか、21日には集客の核施設として飲食物産館をオープンさせる。総事業費は約11億円で、市は「沿線周辺のにぎわいを創出したい」としている。

 三木鉄道は大正5年に開業し、翌年に厄神(加古川市)-三木(三木市)の全線約6・6キロが開通。しかし、利用者の減少で平成20年3月に廃線となった。

 市は沿線周辺のにぎわいを取り戻そうと21年に事業に着手し、24年に旧三木駅を改装した交流施設「三木鉄道ふれあい館」が完成。さらに線路跡は遊歩道として舗装を施し、同鉄道で使われていた信号機や標識などを設置した。旧別所、石野両駅は当時の外観や一部線路を残して休憩施設にリニューアルした。

 また、旧西這田(ほうだ)駅近くに今月21日にオープンする飲食物産館は、どんぶりと箸をイメージしたガラス張りの外観。稲美町で人気のうどん・そば店を営む会社が名物の「ころうどん」や地元産米を使った料理を提供する。正法寺山(標高132メートル)に整備した展望広場からは遊歩道だけでなく、明石海峡大橋や淡路島も一望できる。

 5月13日には「つなぐ」をテーマにしたイベント「ドリームフェスタ」を開き、遊歩道の完成を祝う。

 市の担当者は「各施設を管理運営する10団体がイベントを機に協力していくことを確認している。多くの人に訪れてもらい、沿線の活性化につなげたい」と話している。