「不正を認識」執行役員3人を更迭、年内の最終報告は断念

神鋼データ改竄

 神戸製鋼所は21日、製品データ改ざん問題の原因究明を進めている外部調査委員会から、アルミ・銅事業部門の執行役員3人が不正を認識していたと報告を受けたと発表した。神鋼は21日付で3人を更迭した。同委員会からの最終報告を踏まえて処分する。継続調査が必要なため、当初予定していた最終報告の年内の完了と公表は断念した。

 更迭したのは常務執行役員2人と執行役員1人。常務執行役員2人は過去に工場長を務めた経験があり、不正を認識していながら是正しなかったという。執行役員は事業の責任者で、同様に不正を知っていた。直接不正に関与したり具体的に指示を出したりした、との報告は受けていないという。梅原尚人副社長は東京都内で記者会見して「改めておわび申し上げます」と謝罪した。

 外部調査委の作業終了は来年2月末ごろになる見込みという。

 神戸製鋼は11月10日に社内の調査結果を公表した。不正の原因として、納期優先の経営や契約の順守に対する意識の低さを指摘したが、具体性に乏しく不十分なものにとどまっていた。

 さらに対象が当初のアルミや銅から鉄粉や特殊鋼などに拡大し、社内調査に対して工場幹部らが不正を隠蔽する行為も起きたため弁護士らでつくる外部調査委の客観的な検証が必要となっていた。