神鋼子会社、JIS取り消し 

 

 神戸製鋼所は8日、製品データの改ざん問題を受け、子会社の神鋼メタルプロダクツ(北九州市)で、工業製品の品質や安全性の基準として国が定める日本工業規格(JIS)の認証を認証機関から取り消されたと発表した。本体の真岡製造所(栃木県真岡市)は一時停止の通知を受けた。いずれも品質管理体制に問題があるためという。世耕弘成経済産業相は8日、民放番組の収録で、製品データ改ざんのような不正が起きないようにするための対応策を年内にも取りまとめる考えを示した。

 神戸製鋼グループが一連の問題でJIS認証機関から取り消しなどの処分を受けたのは、子会社のコベルコマテリアル銅管秦野工場(神奈川県秦野市)と、本体の長府製造所アルミ押出工場(山口県下関市)に続き4拠点となった。

 神鋼メタルプロダクツでは、銅と銅合金の継ぎ目のない管が取り消し対象となった。真岡製造所では、アルミニウムとアルミ合金の板などが一時停止処分を受けた。

 神戸製鋼はカナダで、製造した金属製品を使っている自動車の購入者4人から損害賠償を求める訴訟が起こされたことも発表した。原告は「不当に高い対価を支払わされた」と主張している。神戸製鋼は「正式な訴状の送達を受けておらず訴訟手続きは開始していない」と説明している。

 神戸製鋼は8日、データ改ざんなどをした問題製品の納入先企業525社のうち、496社で一定の安全性を確認できたと発表した。1日の前回公表時から9社増えた。

 一方、世耕氏は収録で、神戸製鋼などの素材メーカーが工場の製造ラインで検出したデータを「人を介さずにオンラインで取引先と共有する仕組みをつくれば不正はなくなる」と指摘した。収録後にも記者団に「経産省と産業界で連携していく。年内に方向性を出せれば」と語った。