熊本赤十字病院で災害訓練 地震経験踏まえ300人参加

熊本地震
大地震を想定した傷病者の受け入れ訓練をする看護師ら=19日午後、熊本市の熊本赤十字病院

 昨年4月の熊本地震の経験を踏まえ、災害医療で中心的役割を担う「基幹災害拠点病院」に指定されている熊本赤十字病院(熊本市東区)は19日、大地震を想定した同病院での傷病者受け入れ訓練を実施した。医師や専門学校生ら計約300人が参加した。

 熊本地方を震源とする震度7の地震が発生し、約90人の傷病者が運び込まれると想定。災害対策本部を設置し、被害状況の把握や受け入れ態勢確認を行った。

 看護師らは、続々と運ばれてくる傷病者役に「名前は」「足は曲がりますか」などと声を掛け、医師が重傷患者役を「頸椎損傷の疑いあり」などと診断していた。職員らによる報道対応訓練も行った。

 熊本地震で同病院は、昨年4月14日の「前震」から数日間で傷病者約1400人を受け入れた。この経験から、災害カルテの運用を変更し、災害レベルの設定とそれに応じた対応を決めるなど災害対応マニュアルを見直した。

 奥本克己第一救急科部長は「受け入れ手順や改定したマニュアルを、職員に周知させ実際に動けるようにしていく」と話した。