熊本地震被災地・南阿蘇村立野地区の「長期避難」解除へ 復旧進み360世帯、1年ぶりにわが町へ

 
熊本県南阿蘇村立野地区の「長期避難世帯」認定が解除される見通しとなり、畑作業する住民=31日午前

 熊本県南阿蘇村は31日、熊本地震による道路損壊や断水などを理由に昨年10月以降、立野地区の360世帯(約880人)に出されていた「長期避難世帯」の解除を県に申請した。道路の復旧工事や水道の仮復旧が進むなどしたためで、県は同日中に解除する見通し。村による避難勧告も解除され、住民は1年ぶりに地区での生活が可能となる。

 村によると、立野地区は地震後の大雨による土砂崩れもあり、インフラ被害のほか、183世帯の住宅が半壊以上となり、県は昨年10月31日に長期避難世帯に指定した。

 その後復旧が進み、今年8月に立野地区と村中心部を結ぶ村道が開通したほか、飲料用水の応急配水が再開。ただ、土砂崩れ対策は途上で水道管が破損したままの区域もある。

 長期避難世帯は被災者生活再建支援法に基づく仕組みで、認定されれば家屋の損壊程度にかかわらず、1世帯当たり100万円の基礎支援金を受け取ることができる。県内では他に宇土市と御船町の一部地区、計123世帯が長期避難世帯に認定されている。