「地元大阪で競り負けた」 橋下氏不在の初の衆院選「全国への発信難しかった」

維新会見詳報(上)
大阪維新の会の開票センターで会見する松井一郎代表=22日夜、大阪市北区(山田哲司撮影)

 「非常に厳しい結果だ。自公に地元の大阪で競り負けた」。衆院選の大勢判明を受け、日本維新の会の松井一郎代表(大阪府知事)は22日午後11時半すぎから、大阪市北区のホテルに設けた開票センターで記者会見し、堅い表情で敗北を認めた。

 会場に姿をみせた松井代表は、黒縁眼鏡に、黒色のスーツ、黒とグレーのネクタイに白いシャツ姿で会見に臨んだ。当選状況を示す背後のボードには会見開始時点で選挙区の2候補の氏名が掲げられたのみ。時折目をしばたたかせながら複雑な表情を浮かべた。

 冒頭から「ご承知のとおり、厳しい状況だ」と切り出し、「地元の大阪においても競り負けたということが今のわれわれの力不足をあらわしている」と敗戦の弁。開票作業が続く中、「1人でも多くの仲間が比例で復活できるように見守りたい」と淡々と語った。

 全国的に自民党が堅調に議席を獲得する中、「やはり政府与党が強かった。自民、公明両党で全議席の3分の2に迫るということで政府与党が信任されたということだ」と言及。

 維新の今後の国政での活動については「衆議院と参議院を合わせても十数人の(小規模な)政党ですから…」と言葉を詰まらせながら、「それでも、なんとか存在感を発揮するために是々非々の対応で臨みたい」と語った。

 衆院選では小池百合子東京都知事が立ち上げた希望の党と互いの本拠地である東京と大阪で候補者をすみ分けたが、その効果については「切磋琢磨(せっさたくま)で競り合っていればもっと悪い結果だったかもしれないし、逆に切磋琢磨した方がよかったのかもしれない。現実に起きていないことだからよく分からない」と言葉をにごした。

 維新が掲げる「身を切る改革」など希望の党とは重なり合う政策も多いが、今後の連携については「希望の党がどういう運営をするのかが一番のポイント」と留保。「希望の党が掲げた政策を実現するなら協力するし、違う形になれば協力できない」と述べ、希望の党に対しても「是々非々の姿勢で臨む」と強調した。

 抜群の発信力を誇った維新創設者の橋下徹元大阪市長が「政界引退」してから初の衆院選となり、会見では橋下氏不在の影響に関する質問も出た。松井代表は「党員が死力を尽くして戦った。橋下さんがいるかいないかを気にしても仕方ない」と語り、「影響は特になかった」と強調したが、「全国に発信するのはなかなか難しかった」とも。

 松井代表の進退に関する質問には、「大きな選挙の後は、党員の皆さんの意見を聞くことになっている。党員の判断に任せたい」と語った。