熊本地震被災者の暮らし託せる人に託したい-自宅全壊の高校生

衆院選

 熊本地震で自宅が全壊し、熊本市のみなし仮設住宅に家族と住む高校生の矢野明子さん(18)は昼すぎ、自宅があった熊本県益城町の投票所を緊張した面持ちで訪れた。町は再建途上。家屋の解体であちこちに更地が目立ち、道路は凸凹のままだ。「被災者の暮らしを第一に考えてくれている候補者に託したい」。復興の願いを込めて、初めての1票を投じた。

 甚大な被害があった益城町では、道路の拡幅や区画整理が計画中。自宅跡は工事用地に入る可能性があり、再建の方針が立てられない。一方、仮設の入居期限は残り1年ほど。「誰のための復興計画なのか」と疑問に感じることもあるという。

 周囲に仮設で暮らす人は多く、同じく再建の問題で悩んだり体調を崩したりする人も。「道路や橋などの復旧は進んだが、生活や再建など不安を抱えている人はたくさんいる。被災者の現状をしっかり理解して、国政に届けてほしい」