流木なお7割未回収、二次災害恐れ…九州豪雨5日で3カ月

 

 九州北部の豪雨による土砂崩れで発生した流木の回収作業が難航している。福岡県では推計約36万立方メートル(約20万トン)のうち、約7割の25万立方メートル前後が未回収で、山間部は依然手付かずの状態が続く。豪雨から5日で3カ月。今後、台風や大雨で二次災害を引き起こす恐れがあり、早急な対応が求められている。

 県によると、回収できたのは国や市町村が作業した分を含めて9万2千立方メートル。残り26万8千立方メートルの大半は、被害が集中した朝倉市にあるとみている。

 朝倉市が独自に回収した分は「未確定」で、今回の県の集計には入っていないが、市内の集積場の容量から換算すると1万~2万立方メートル程度は既に回収したとみられる。

 朝倉市の平野部はほぼ作業が終わっている。被害が大きかった山あいの集落も仮設道路の建設や河川の復旧など一連の工事に伴って、行政が順次撤去を進めている。

 一方、復旧工事と関係がない斜面や山中に残る流木については放置された状況で、最終的には回収を断念する可能性もあるという。

 県は10月から、回収した流木を筑後市の仮置き場に集約。木質チップに加工してバイオマス発電などに利用するほか、セメントの製造工程で燃料としても活用する。全ての処理は平成31年3月までに完了する方針。

 同様に被害を受けた大分県は約2千トンの回収・処理を終えた。土砂に埋まっている流木は今後、復旧工事の際に対応する。