台風5号接近…「いつ元の生活に」 二次災害への不安も

九州北部豪雨1カ月
避難所で黙とうをささげる住民=5日午前、福岡県朝倉市

 多くの犠牲者が出た九州北部の豪雨から1カ月を迎えた5日。住民らは被災現場で花を手向け、生活再建に向けた作業を続けた。「台風が来たらどうなるのか」「いつ元の生活に戻れるのか」。被災した道路など生活基盤の復旧もままならず、二次災害への不安を口にする住民もいた。

 福岡県朝倉市の江藤由香理さん(26)と友哉ちゃん(1)母子が亡くなった実家周辺には献花台が設けられ、菓子やジュースなどが供えられた。隣に住む農業、渕上淳さん(64)は手を合わせ「由香理さんが(実家の)庭で子どもを遊ばせていたのをよく見た。とてもかわいがっていたのに…」と肩を落とした。

 この日の最高気温は大分県日田市35・2度、朝倉市35・0度と猛暑日に。炎天下、住民やボランティアが泥のかき出し作業を続けた。土砂崩れなど大きな被害が出た地区で自宅が床上浸水した樋口昭和さん(79)は「水に漬かり相当な数の家具を捨てた。床も修繕する必要があり、どの程度費用がかかるか分からない」と疲れた表情を浮かべた。

 台風5号の接近に朝倉市では、市職員らが被害の大きかった地域を回り早めの避難を呼び掛ける一方、市役所に配布用の土のうやシートを集めた。農業林利則さん(70)は「流木があちこちに堆積し、台風で川が増水したら、無事だった家まで巻き込まれてしまう」と不安げに話した。