土砂崩れ、大半は「表層崩壊」 川の流れ加速時に崩壊 砂防学会、視察結果を説明

九州北部豪雨

 土砂災害の研究者らでつくる砂防学会の調査団は、九州北部豪雨で生じた土砂崩れ現場を視察し、被災地の福岡県朝倉市で記者会見した。同市では、降雨量がピークとなり、筑後川水系の川の流れが速くなった段階で土砂崩れが起こったために、土砂や流木が一気に下流へ押し寄せ、被害が広がったとの見解を示した。

 調査団によると、朝倉市の土砂崩れのほとんどが大量の水を吸い、表面の土壌が滑り落ちる「表層崩壊」だった。豪雨初日の5日夜に多発したとみられる。

 それぞれの規模は決して大きくはないが、数が多く、相当量の土砂が流れ出たという。一方で、上流には大量の流木を食い止めた砂防ダムもあった。

 調査団長の丸谷知己・北海道大特任教授は「土砂や木が少しずつ、下流に来るのであれば災害にならない。流木を止めた砂防ダムは効果を発揮したのではないか」と述べた。

 調査団は21~22日、朝倉市や大分県日田市の現場を視察した。