「1階まで水」が最後の声 朝倉市の本河くに子さん

九州北部豪雨

 15日に死亡が確認された福岡県朝倉市の本河くに子さん(59)は脚が悪く、同県うきは市に住む80代後半の父に車を運転してもらい、病院を行き来していた。豪雨の始まりとなった5日は通院の日。「(父と)一緒に2階にいる。1階まで水が来ている」と、自宅が浸水する様子を電話で息子に伝えたのが、最後の肉声となった。

 くに子さんが住んでいた家は跡形もなく、大量の土砂が残るだけだった。父の安否も、定かではない。本河さんの兄で父と同居する小塩高文さん(68)は「まさかこんなことになるなんて…」と振り絞った。