小6で誓った「将棋の名人」…藤井聡太四段の快挙に地元興奮、FC構想も

藤井聡太四段28連勝
澤田真吾六段に勝利し、28連勝となった藤井聡太四段 オリジナルの扇子と花束を手に笑顔を見せる=21日午後、大阪市福島区の関西将棋会館(永田直也撮影)

 「デビューからこれだけ連勝を続ける人はもう出ないのではないか。大変な業績」。藤井聡太四段(14)が小学4年まで通った「ふみもと子供将棋教室」(瀬戸市)を運営する文本力雄さん(62)は快挙を喜び、「聡太にとってはこれも通過点の一つでしょう」と今後の飛躍を期待した。

5歳で教室入り希望

 5歳で教室入りを自ら希望し、祖母に連れられてきた藤井四段。「初めて見たときはぷっくりとしていて、女の子に見間違えられそうだった」(文本さん)というが、非凡な才能は当時から変わらない。

 わずか1年で20級から4級に昇級。小学1年でアマ初段になり、3年生で小学生の全国大会で優勝した。文本さんは「特別なことを教えたつもりはない。やはり本人の能力がすごかったということだろう」と目を細めた。

 「運動も勉強もよくできる子。特に走ることに関しては、クラスの中で一番だった」

 こう振り返るのは、市立效範(こうはん)小で6年時の担任だった井口亮一郎教諭(49)だ。クラスで将棋を指すなどはなかったが、卒業文集で掲げた将来の目標は「将棋の名人」。井口教諭は「こんなすごいことになるとは…」と驚きを隠せない様子だった。

 藤井四段がふみもと子供将棋教室に通いながら、他の子供と対局を重ねていたのが、日本将棋連盟の東海研修会(名古屋市)。当時を知る事務局の竹内努さん(60)は「今日が一番危ない対局だと思っていたのでよかった」と一安心。新記録がかかる次戦に向け「全力で応援したい」と決意を新たにした。

 地元の瀬戸市では当初、正式な後援会を立ち上げる構想もあったが、義務教育中の藤井四段側に配慮し見送りに。このため、地元メディアや財界などが中心となり、市民が勝手連的に集うファンクラブの結成構想が浮上している。

 ファンクラブ構想に関わるコミュニティーFM局「尾張東部放送」(瀬戸市)の担当者は「地元の盛り上がりはすさまじい。瀬戸市民全員で藤井四段を後押しできればうれしい」と話していた。