青いリュックで登場 藤井四段VS澤田六段 いよいよ対局、激戦の予感…豪雨の中、将棋会館には大勢の報道陣

藤井四段・歴代最多に王手(1)
対局室に入る藤井聡太四段。手前は澤田真吾六段=21日、大阪市福島区の関西将棋会館(門井聡撮影)

 昨年12月のデビュー戦から負け知らずの将棋の最年少棋士、藤井聡太四段(14)が公式戦28連勝をかけた澤田真吾六段との王将戦予選が21日午前10時から始まる。対局が行われる関西将棋会館(大阪市福島区)には21日早朝から、大勢の報道陣が詰めかけ、雨にもかかわらず、将棋ファンらも藤井四段を一目見ようとその姿を待った。

 この日の大阪は朝から雨。JR環状線福島駅前の同会館の前は、大勢の通勤客が行き交う中、ファンらも駆けつけた。大阪市住吉区の無職、北田昭明さん(77)もその一人。小学4年のめいが将棋好きで藤井四段のファンといい、「私は将棋わからんねん。でも、めいのために写真とってあげようと思って」と笑顔で話した。

 藤井四段は午前9時ごろ、スーツに明るいブルーのリュック姿で、日本将棋連盟の職員に伴われて会館入り。いつもと変わらぬ落ち着いた表情だった。

 対戦相手は、今月2日に戦った若手実力者の澤田真吾六段(25)。このときは、同一局面が4回表れた時点で無勝負となる「千日手」が成立し、指し直した。この対局では観戦した関係者の多くが澤田六段の勝利を予感したほどで、藤井四段も対局後に「全体的に苦しい将棋」とコメント。21日の澤田六段との再戦前には「澤田先生は強敵。気負わず自然体で指したい」と話していた。

 一方、今月17日に「目の前の1局に勝ちたい」と静かに闘志を燃やしていた澤田六段。決戦の火ぶたが切って落とされる。