藤井四段、最多連勝「28」かけた大一番は21日 相手の澤田六段は闘志「同じ相手に2回負けるのはつらい」

将棋
棋王戦予選決勝で、千日手指し直しの末、藤井聡太四段(右)に敗れた澤田真吾六段=6月2日、大阪市の関西将棋会館(宮沢宗士郎撮影)

 昨年12月のデビュー以来、17日に公式戦連勝記録を「27」に伸ばした最年少プロ棋士、藤井聡太四段(14)。最多連勝記録「28」がかかる21日の王将戦予選で、今月2日に対戦したばかりの澤田真吾六段(25)と再び対戦する。澤田六段は「27連勝はすごい」とたたえた上で「強い人と指せるのは楽しみ。普段通りに目の前の一局に臨みたい」と静かに闘志をみなぎらせた。

 澤田六段は17日、棋聖戦第2局の会場の愛知県豊田市のホテルフォレスタで開かれた子供向けの指導対局のために訪れていた。

 今月2日、大阪市福島区の関西将棋会館で行われた棋王戦の予選決勝で藤井四段と対局。同一局面が4回現れた時点で無勝負となる千日手が成立し、休憩を挟んで指し直した。この対局では、観戦していた関係者の多くが澤田六段の勝利を予感したが、終盤で逆転負けを喫した。藤井四段が20連勝した対局だった。

 「対局中は競り合っていると思っていた。後で考えると逆転されていた」と振り返る。藤井四段もこの対局後に「全体的に苦しい将棋で、20連勝できたのは僥倖(ぎょうこう)としか言いようがない」とコメントしていた。

 三重県出身の澤田六段は約5年前、日本将棋連盟東海研修会(名古屋市)に所属していた小学生のころの藤井四段と対局したことがあるという。「確か駒落ちで対局し、多分、負けたのかなあ…。これからどんどん強くなっていくと感じました」と振り返った。

 21日には、神谷広志八段(56)が昭和61~62年度に達成した最多連勝記録「28」に並ぶかどうかの対局となる。「27連勝はすごい。トップ棋士とされる人でもなかなかできない」と素直に称賛する澤田六段。

 「1カ月のうちに同じ人に2回負けるのはつらい」としながらも、「(最多連勝記録を)意識すれば、力んでしまう。緊張感はないし、目の前の一局に勝ちたい」と落ち着いた様子で語った。