26連勝の藤井四段「負けてしまったと思った」 二転三転の激戦制す

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順位戦で勝利した藤井聡太四段=15日午後、大阪市福島区の関西将棋会館(奥清博撮影)

 デビュー以来負けなしの快進撃が続く将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太四段(14)は15日、大阪市福島区の関西将棋会館で行われた順位戦C級2組の対局で瀬川晶司五段(47)に勝ち、公式戦連勝記録を「26」に伸ばした。神谷広志八段(56)が持つ最多連勝記録「28」まであと2つに迫った。

 順位戦は名人戦の予選にあたるリーグ戦で、5クラスに分かれる。C級2組は一番下のクラスで名人挑戦までは最短で5年かかる。

 藤井四段にとっては、この日が初の順位戦。トレードマークの青いリュックサックではなく、黒いリュックを手に対局室入り。詰めかけた報道関係者に動じる様子も見せず、午前10時、持ち時間各6時間の長丁場の戦いが始まった。

 相手は、サラリーマンから編入試験を経てプロ棋士になり、話題を呼んだ瀬川五段。快調なペースで指し手が進んだが、昼食休憩後、攻めに出た瀬川五段の一手に、藤井四段の手が止まる。控え室の棋士らからは「どう受けても形勢を損なう」と声があがった。

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 ここで藤井四段はデビュー後最長となる76分も使って長考。次の手を境にじわじわと挽回し、優勢に。最後は双方にミスがあり、形勢は二転三転したが、藤井四段が激戦を制した。

 終局後、藤井四段は「苦しい展開で終盤にも見落としがあり、負けてしてしまったと思った。最後までわからなかった。(26連勝は)自分でも驚きです。(28連勝も視野に入ったが)これから強敵ばかりなので、しっかりと調整して臨みたい」。瀬川五段は「格上と対戦するつもりで臨んだ。敗れはしたが、自分の力は出せたと思う。ここまできたら連勝記録を達成してほしい」とエールを送った。

 次回は17日、朝日杯将棋オープン戦予選でアマチュアの藤岡隼太さん(19)と対戦する。藤岡さんは東京大1年生で、今年の学生名人。

 藤井四段は昨年10月、史上最年少の14歳2カ月でプロ入り。12月の初対局に勝利し、4月4日にはデビュー後11連勝の新記録を樹立。竜王戦と棋王戦で挑戦者を決めるトーナメントにも進出し、今月10日には全体の連勝記録でも歴代単独2位となる25連勝を達成した。