「アイマス」高垣楓 誕生日! 同名の日本酒は同じ〝和歌山出身〟 店主「売れ行きにびっくり」

 
「高垣楓」と同名の和歌山の地酒「高垣」を販売する松尾酒店。ネットを中心に高い売り上げを誇る=和歌山市

 人気ゲーム「アイドルマスターシンデレラガールズ」で、“和歌山出身”で14日が誕生日と設定されているキャラクター「高垣楓」にちなみ、「高垣」という名前の日本酒を販売する店で同日、お祝いムードが広がった。

「高垣酒造」とコラボ“聖水”

 昭和2年創業の老舗酒屋「松尾酒店」は、和歌山市のシンボル、和歌山城から西に20分ほど歩いた閑静な住宅街の一角にある。約25平方メートルの店舗では、ところ狭しとさまざまな酒を販売。中でもレジ先の一角には、ずらりとそろった同じラベルの一升瓶が並ぶ。

 ラベルに描かれた名前は「高垣」。有田川町小川の酒造メーカー「高垣酒造」と同店がコラボレーションしたプライベートブランドの日本酒として販売されている。

ユーザー500万人

 アイドルの卵をトップアイドルに育てるユーザー数500万人の人気ゲーム「アイドルマスターシンデレラガールズ」(ゲームは平成23年に配信開始、通称“デレマス”、“モバマス”など)の人気キャラクター高垣楓と同名の日本酒だ。

 高垣楓は和歌山出身の25歳のアイドルで、日本酒好きキャラクターとしても知られている。ゲーム内でも人気が高く、5月に行われた人気投票では1位に輝いたほど。“和歌山”の“高垣”という“日本酒”を置く店舗は和歌山で唯一。ファンからインターネットSNSなどでじわじわと注目が集まっている。

 「高垣」は28年4月に同店が商標出願、29年4月に登録したばかり。店主の松尾全起(まさき)さん(57)は、高垣酒造に蔵元の名字を使った銘柄がなかったことから、「高垣」をプライベートブランドとして同年3月に発売した。発売当初、「全く(デレマスや高垣楓のことを)知らなかった」と松尾さんは話す。

つぶやく居酒屋常連客

 しかし、店舗の向かいで営んでいた居酒屋の常連客の男性が同月末、「高垣酒造の高垣。手に入るのは松尾酒店だけ」といった内容を「ツイッター」でつぶやき、関連ツイートが900リツイートを超えた。「なんでか知らんけどよう売れるなあ」と売れ行きに驚いていた松尾さんは、男性から居酒屋で話を聞くまで、高垣楓の名前も存在も知らなかったという。

 当初は1年間で90本程度の売り上げを見込んでいたが、6月時点で売り上げは約270本。日本酒の売り上げは冬場に上がりやすく、「売り上げが落ち着いてくるかなと思ってもなかなか売り上げが落ち着かない。ほかの地酒に比べて格段に売れている」と松尾さんは笑顔をみせる。

ネット店舗売り上げ伸ばす

 ネット店舗を中心に売り上げを伸ばしていたが、14日に高垣楓の誕生日を控えた今年6月に入ると、「ファンの子かなと思う若い人も来店されました」と話すのは松尾さんの長女、悦代さん(29)。誕生日を2日後に控えた12日には、茨城県から来たという男性が、「高垣」を背に高垣楓のキーホルダーを写真で撮る姿も見られ、自身もアニメ好きという悦代さんは、「一瞬でファンだとわかりました」。

 誕生日の14日は、松尾さんも「同じ『高垣』という名の日本酒を販売する酒屋として応援しています」と祝福した。

 新潟や秋田など寒い地域に比べるとまだまだ知名度が低い和歌山の地酒だが、純米酒で確かな味、毎日でも飲める価格帯を目指し作られた「高垣」。松尾さんは「ゲームなどで『高垣』を知り、和歌山に来てもらったり、和歌山の地酒に触れてもらったりするきっかけになれば」と期待をよせている。

 「高垣」は2592円。実店舗とネット店舗(http://www.iisake.net/html/page4.html)で販売している。

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