「すでに格上」「力負け」対局相手脱帽…藤井四段23連勝、止まらぬ天才中学生

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23連勝後、感想戦で対局を振り返る藤井聡太四段(右)=7日午後、大阪市福島区の関西将棋会館(鈴木健児撮影)

 連勝街道をひた走る天才中学生棋士の勢いが止まらない。将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太四段(14)が7日、「上州YAMADAチャレンジ杯」で3連勝を飾り、デビュー以来23連勝を達成。公式戦連勝記録で将棋界の第一人者、羽生善治三冠(46)らを抜き去って歴代単独3位に躍り出た。最多連勝記録の「28」まであと5勝。プロ棋士の間では誰が連勝をストップさせるのかが話題になっている。

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 対局場所の関西将棋会館には、この日も朝から大勢の報道陣が詰めかけた。午前10時からの1回戦。藤井四段は、谷川浩司九段の唯一の弟子でプロ棋士養成機関「奨励会」時代に新人王戦で優勝した逸材、都成竜馬(となり・りょうま)四段(27)を相手に危なげない将棋で快勝。都成四段は「同じ四段だが、すでに格上。隙らしい隙が全くない」と舌を巻いた。

手痛いミス、足たたき後悔…敵失で際どく勝利

 ピンチに立たされたのは午後1時から行われた阪口悟五段(38)との2回戦。藤井四段は序盤から優位に立ったが、終盤に手痛いミスをおかし、足をバンバンたたいて悔しがったという。しかし最終盤に阪口五段に致命的なミスがあり、際どい勝利をものにした。“大魚”を逃した阪口五段は「チャンスをつかみきれず残念」と悔しがった。

 そして、同3時半からの3回戦。宮本広志五段(31)との対局はともに玉を固め、攻め合うスリリングな展開に。中盤以降にリードを奪い、午後4時38分、投了に追い込んだ。「やはり強かった。最後は力負けした」と宮本五段は完敗を認めた。

記録抜かれた羽生三冠「最多連勝に挑戦して」

 早指し棋戦とはいえ、1日に3局は相当な疲労があったはずだが、藤井四段は「内容はともかく、3つ勝ててよかった。2局目で悪手を連発してしまったが、これが今の実力。しっかり改善して次に臨みたい」と気を引き締めていた。

 一方、連勝記録を追い抜かれた羽生三冠は「ここまで来たら神谷広志八段の28連勝に挑戦してほしいと思います」とエールの談話を出した。

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