どこまで勝ち続ける 最年少プロ棋士・藤井聡太四段 恐るべし驚異の“終盤力”

将棋・棋王戦
20連勝を決める藤井聡太四段(右)=2日午後、大阪市福島区の関西将棋会館

 天才少年はどこまで勝ち続けるのか-。将棋の最年少プロ棋士として話題を集める藤井聡太四段(14)が2日、棋王戦の予選決勝で実力者の澤田真吾六段(25)に逆転勝ちした。終局後、大勢の報道陣に囲まれると、さすがに疲れた表情を見せながら、「今日は苦しかった。今後連勝は意識せず、一局一局を大切に指し、しっかり実力をつけたい」と話した。

 対戦相手の澤田六段は同じ関西本部の所属で、9日の王位戦挑戦者決定戦に勝てば羽生善治王位(46)=棋聖・王座=への挑戦権を獲得する若手強豪。今年に入って渡辺明二冠(33)=竜王・棋王=を破るなど勝率は8割近い絶好調で、千日手に強い棋士としても知られる。

 午前10時、澤田六段の先手番で対局が始まった。だが、序盤で互いに手詰まり状態となり、同11時28分に千日手が成立。午後0時40分に始まった指し直し局では、藤井四段は終盤、絶体絶命のピンチに立たされ、一時は観戦に訪れていた棋士の間でも「藤井負け」の声が飛び交った。だが、驚異の終盤力で巻き返し、同8時27分、逆転で大熱戦を制した。

 竜王戦に続き、棋王戦でも本戦に駒を進めた藤井四段は「強い先生ばかりなので、思い切ってぶつかりたい」と話した。

 一方、藤井四段の連勝を止められなかった澤田六段は悔しさをにじませながら「五分五分のつもりで臨んだが、実力不足だった」と声を振り絞った。

 次回は7日の「上州YAMADAチャレンジ杯トーナメント」で、持ち時間各20分の早指し棋戦。勝ち進めばこの日に最大3連勝する可能性がある。公式戦の最多連勝記録は神谷広志八段(56)の「28」。確実に勝利を重ねる天才棋士から今後も目が離せない。