神戸港の紋章が誕生 新たなシンボルに 

神戸開港150年
スコットランド紋章局のデザイナーが描いた神戸港の紋章の原画

 開港150年を迎えた神戸港の紋章が誕生した。神戸市章や市花のアジサイ、神戸港の礎を築いた北前船などをあしらった西洋式の紋章で、市は港の新たなシンボルとして周知していく考えだ。

 紋章は個人や家系、組織などを識別するための意匠で、主にヨーロッパ諸国で使われている。港の紋章は西欧のほか、国内では大阪や東京にあり、旅客船や貨物船が入港した際、その港の紋章が入った盾を贈る慣習があるという。

 紋章の制作にあたり、市は英スコットランドの公的機関「紋章局」のデザイナーに約100万円で依頼。中心にある盾には市章と錨(いかり)、神戸港の前身である兵庫津の発展に大きな役割を果たした北前船が描かれている。想像上の動物「海馬(かいば)」が盾を支えるデザインで、盾の両脇には神戸タータンや神戸港のシンボルであるポートタワーと神戸海洋博物館をイメージした旗があしらわれ、下部には「PROGRESSIVE SPIRIT(進取の気風)」という文字が刻まれた。

 19日に市内で開催された開港150年の記念式典では、出席者に紋章が入ったスカーフとネクタイが配られた。ただ、市民が目にする機会はほとんどないため、市は紋章使用に関する要項を定め、事業者や市民に使用を呼びかけている。市みなと総局振興課は「神戸港のPRも兼ねて、どんどん使ってもらいたい」としている。