「キモすぎる」狡猾〝女性足なめ男〟 車の修理装い…運転席に座らせ足元に寝転びペロリ 捜査員激怒「なめてんのか!」

衝撃事件の核心
京都府警の捜査員が「足なめ男」と呼んでいた男が強制わいせつ容疑で逮捕された。車の故障をみてもらうことを口実に、声をかけた女性を運転席に座らせ、自らは足元に寝転んで足をなめる特異な犯行だった

 「足なめ男」。京都府警の捜査員がこう呼んでいた京都市伏見区のアルバイトの男(56)が逮捕された。あだ名の由来は何かの比喩(ひゆ)ではなく、この男、本当に無理やり女性の足をなめていたとして逮捕されたから驚きだ。車の故障をみてもらうことを口実に、道行く女性に声をかけ、車の運転席に座らせて女性の足をなめる-。おぞましい行為は30分以上にわたったといい、府警は11月7日、無理やりわいせつな行為を行ったとする強制わいせつ容疑で男を逮捕した。被害者の女性が犯行の様子をスマートフォンで激写した「動かぬ証拠」があるにもかかわらず、男は「身に覚えがない」と完全否認した。府警は追及の手を緩めず、同月30日、別の女性にも「足なめ」を行ったとして男を再逮捕した。捜査員を激怒させたという足なめ男の犯行の一部始終とは-。

「ブレーキ踏んで」と指示、サンダル脱がせ…

 「車のブレーキの修理を手伝ってほしい」

 7月23日午前0時ごろ、伏見区内の国道24号沿いを自転車で帰宅途中だったアルバイト店員の女性(24)は突然、男に声をかけられた。身の毛もよだつ事件の始まりだった。

 府警の調べや女性の証言から経緯をたどる。

 男は身長約170センチの中肉。ハの字眉が特徴的だが、一見どこにでもいる普通の中年男性だという。丁寧な言葉遣いのため、女性に警戒心を抱かせなかったのかもしれない。

 当時、男が心底困っているように見えたという女性は、男の誘導で車を止めているという駐車場に着くと、運転席に座るようにいわれ、「ブレーキを踏んで」と促された。

 指示通りに運転席に座った。すると、次の瞬間、思いも寄らないことが起きた。男はあおむけになり、女性が座っている運転席の足元に体を滑り込ませたのだ。さらに男は、そのままの体勢で女性が履いていたサンダルを脱がせ、素足の右足首をつかむと、ブレーキペダル付近から顔をのぞかせ、足をなめ始めた。

 突然の、しかも意味不明な行動。凍り付くような恐怖を感じる女性をよそに、男は足をなめ、ときには歯を立てるなどし、行為は約35分間続いた。

 やがて、満足したのだろうか、男は体を起こすと、何事もなかったかのようにこう言い放った。

 「修理は知り合いに頼む」

 ようやく女性は解放された。

被害相談50件も

 逃げればよかったと思う人もいるかもしれないが、それは違う。ある捜査員もそうした見方を否定する。

 「車という密室で素足にさせられ、足をつかまれた。下手に抵抗すれば殺されるかもしれないという恐怖もあり、被害者は逃げづらい状況下に置かれる」

 だが、女性は勇気を持っていた。犯行の画像を、自分のスマホで撮影していたのだ。しかも、無心で足をなめ続ける男は、そのことに気付いていなかったようだ。さらに女性は車のナンバーを覚えており、男の特定につながった。

 伏見区内などでは平成24年9月~今年9月、同様に女性が足をなめられるような事件が5件発生していた。男の逮捕が報じられると、情報提供が殺到。同区内を中心に約50件もの被害相談が寄せられたという。

 捜査関係者によると、寄せられた相談の中には、こんな事例もあった。

 男が運転席に体を潜り込ませ、最初は本当に修理するような様子を見せて「ブレーキを踏んで」と声をかける。女性がブレーキペダルを踏むと男の横顔が踏まれるような形になるため、申し訳なさからか、女性から「靴を脱ぎましょうか」と申し出た-。

 女性がペダルを踏む度に男の顔に足の裏が触れる。そのうち、なめられた異様な感触が伝わってくるものの、「女性も偶然口に足があたったと思ったり、そもそも最初はなかなか気付かなかったりしたケースもあったようだ」(捜査員)。

 男が「靴を脱いで」と頼む場合もあったというが、顔を踏まれたままのため、被害者である女性の方が男を気遣ってしまうことにもなり、ずるがしこいやり方といえる。

犯行終えて、なぜか「ありがとう」

 ある捜査員は「女性は最終的には『なめられるだけで済むなら、終わるまで我慢しよう』という心理になったのかもしれない」と被害者の心情を察する。

 だが、いくらなめられるだけとはいえ、卑劣な犯行に変わりはない。男は11月29日、強制わいせつ罪で起訴され、府警は翌30日、別の女性に対する「足なめ」で男を再逮捕した。

 再逮捕容疑は9月16日午前9時ごろ、同区内の駐車場で、乗用車の運転席に座った30代女性の足元にもぐり込み、足の裏をなめるなどしたとしている。

 府警によると、このケースでも、男は現場を通りかかった女性に「車のブレーキランプが壊れたので修理を手伝ってほしい」と声をかけ、駐車場に誘導。運転席に座らせて「ブレーキを踏んで」と要求したとされる。約20分後、女性が「用事があるから帰りたい」などと伝えると、男は「ありがとう」と言って解放したという。

 前回の事件は強制わいせつ容疑での逮捕だったが、今回は暴行容疑と判断が分かれた。前回は足をつかんでなめていたという点があり、今回は、男が足をつかむなどの拘束行為を行っていなかったことが考慮された結果だ。

「あと5分だけ」と懇願

 前回の逮捕時、「身に覚えがない」と完全否認していた男。今回は「ブレーキペダルを踏んでもらったことは間違いないが、なめるなどの行為はしていない」とし、またもや容疑を否認している。

 「キモすぎる」

 「被害にあった人もすごく恐怖を感じるだろうな…」

 事件を受け、インターネットでは犯行の気味の悪さで持ちきりとなり、一体どんな男なんだ-と衝撃が走った。

 捜査関係者によると、男は犯行時、恐怖を感じた女性に「もういいですか」と言われると、「あと5分だけ」と懇願。「彼氏に電話する」と伝えると「ありがとう」と言って解放したりしたケースもあった。

 変態的な犯行のわりに、丁寧だったり弱々しい側面を見せたりする。

 ある捜査関係者は、男について「一見、おとなしくまじめそう。弱々しい雰囲気で『助けて』と懇願されたら、女の人も『協力してもいいかな』という気持ちになったのかもしれない」とした上で、「もしそういう気持ちにつけこんだとすれば、それこそ『なめてんのか!』ということだ」と言い切る。

 どれが男の真実の姿なのだろうか。