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コロナ禍こその「東京モデル」を  運動部長・金子昌世

国立競技場近くに設置されている五輪マークのモニュメント=18日午後、東京都新宿区
国立競技場近くに設置されている五輪マークのモニュメント=18日午後、東京都新宿区

 五輪は極めて特殊なイベントだ。開催理念やレガシー(遺産)が問われ、運営にかかる経費も巨額。同じく世界的なスポーツイベントであるサッカーのワールドカップ(W杯)やラグビーW杯でレガシーがそこまで問われることはない。

 森喜朗前会長の発言はその理念に著しく抵触した。大会が掲げる基本コンセプトの一つは「多様性と調和」。女性蔑視ともとれる発言とは相いれず、世界では「ジェンダー問題」としてとらえられ、大会に向けた機運を失墜させた。

 ただでさえ新型コロナウイルス禍で国内外で開催を危ぶむ声が高まる中、逆風は強まる。かじ取りを担う橋本聖子新会長には原点を見つめなおしてほしい。コロナ禍で五輪を開催する価値はどこにあるのか。その上で開催に向けたロードマップを示すべきだ。

 振り返って、レガシーについて招致段階で議論を深められなかったと感じている。「コンパクト」開催は広域開催となり、「復興五輪」も招致を勝ち抜く上で必要なコンセプトでもあった。開幕まで5カ月余り。時間的な猶予はないが、それでも大会を通して何を残したいのか-を問い直す最後のチャンスでもある。

 就任にあたり橋本会長は「新たな大会に向けてのビジョンを提案する力をつけなければ、東京大会の意味はない」と訴えた。五輪だからこそ問われるレガシー、新たなビジョン「東京モデル」を提示してほしい。

 例えば、観客について国内限定、無観客などいくつかシナリオが想定されるが、国内外の感染状況によってどうするのかを可視化することで組織運営の透明化は図れるうえに、「安全・安心」な大会への機運醸成にもつながるはずだ。

 五輪の魅力を誰よりも知る橋本会長に「東京モデル」の実現を期待したい。(金子昌世)

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