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【1年後に思う】五輪開催、安全のリトマス紙 世界陸上銅メダリスト・為末大氏 

為末大氏(川口良介撮影)
為末大氏(川口良介撮影)

環境づくり、選手も協力しなければ

 来年、五輪をやらないで、いつやるのか。紛争をはじめ世界のさまざまな問題は経済や文化、スポーツなどが断たれ、人の行き来がなくなった時に深刻化する。新型コロナウイルス感染予防の観点ではリスクがあるが、五輪を名目に折り合いを付け、行き来するようにしないといけない。

 日本で開催する意味も強まったと思っている。他国と比べ、感染が抑制された日本なら「行ってもいいかな」という選手はいると思う。選手は自国か日本のどちらかで2週間、PCR検査を受けながらトレーニングし、完全に隔離された状態を作れれば、選手エリアは平穏に保てるのではないか。どうしたら開催できるか工夫していくことだ。

中止は難しい

 中止という選択は相当難しいだろう。再延期も大会スポンサーの関係もあって現実的ではない。国際オリンピック委員会(IOC)は妥協の余地を広げて開催に向かうのではないか。選手の調整を考えると、来年1、2月には練習ができていないと、きつい。「不公平で、全然プレーできない」といった声があがるかもしれない。ただ、不公平を前提で開催するのではないか。世界が完全に公平な状況にはならないと思う。

 限られた競技、選手だけが集まって、映像として観戦するミニマムな五輪も選択肢としてはあり得る。開会式などは、もう映像としてカメラ向けに行っているので、現場よりもテレビで見る方が感動できる。もし無観客開催なら、観客の存在が選手やプレーにどう影響するかデータが取れるし、観客の力とは何なのかを学ぶ機会になる。無観客で行われている欧州サッカーでは、ホームゲームのアドバンテージが消えたというデータがあるそうだ。

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