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東京五輪開幕まで1年 新鋭、実力者、ベテラン…それぞれの「コロナと五輪」

【東京五輪まで1年 東京2020】JR新橋駅前に設置された東京五輪のカウントダウン表示=22日午後、東京都港区(宮崎瑞穂撮影)
【東京五輪まで1年 東京2020】JR新橋駅前に設置された東京五輪のカウントダウン表示=22日午後、東京都港区(宮崎瑞穂撮影)

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、史上初の五輪1年延期が決まってから約4カ月が過ぎた。海外留学を控える新鋭、大けがからの復活を期す実力者、金メダリストのベテラン-。選手たちは21年東京五輪とどう向き合っているのか。

■分断を越える向上心

 陸上男子800メートルのクレイ・アーロン竜波(相洋AC)は新型コロナによって世界が“分断”されたことを肌で感じた一人だ。

 昨年の日本選手権覇者の18歳は今年9月、強豪の米テキサス農工大に進学する予定。同大からは、入学に必要な書類が国際郵便では届かない可能性があるとして、電子メールで提出するよう求められるなど、苦労した。入学オリエンテーションもオンラインでの実施に。予想すらしていなかった事態に直面しているが、クレイは柔らかな笑みを浮かべて、こう語る。

 「(大学生活は)やっぱり楽しみの方が大きいかな」

 この間、大学のコーチとメールなどで連絡を取り合い、不遇なのは自分だけではないと知った。「日本も海外も(練習環境が普通でない点は)同じ。五輪の延期は残念だけど、プラスに考えたら鍛える時間ができたということ。覚悟を持ってやっていかないと」。見据えるのは五輪初出場だ。たくましい向上心は萎えていない。

■「人生を語る演技を」

 「残念になる選手もいるので何とも言えないけど」。体操女子の寺本明日香(ミキハウス)は慎重に言葉を選びながら語り始めた。体操女子では年長者になりつつある24歳は、1年の延期がいかに選手らの心身や契約問題などに影を落とすかを知っている。

 その上で、「自分は焦らず治せるなと思いました」と言って口元を引き締める。

 2月、床運動の練習中に左アキレス腱(けん)を断裂。全治6カ月の重傷から復活を期すのに、時間ができたことは追い風だ。

 「『人生を語る演技をしたい』と去年1年間やってきて、さらに語るものができたと思う」

 一度は引退に傾いた気持ちを現役続行に引き戻してくれたコーチや仲間への感謝。床フロアを蹴る恐怖心の克服…。全てを込めた演技は来年、コロナ禍に苦しむ人たちにも響くか。

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