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東京五輪、準備期間を優先し7月23日に開幕 「サクラ五輪」はリスク高く  

東京都新宿区の国立競技場
東京都新宿区の国立競技場

 新型コロナウイルスの感染拡大で延期が決まった東京五輪は30日、日程をほぼ1年後に移行する来年7月23日開幕、8月8日閉幕で落ち着いた。組織委や政府内で当初から出ていた「一番無難なスケジュール」(組織委関係者)といえる。

 道筋はできていた。来年夏に世界選手権を予定していた陸上と水泳の国際競技連盟(IF)が日程変更に応じる姿勢を示し、IOCに巨額の放映権料を支払う米NBCテレビも「いかなる決定も受け入れる」との声明を発表。五輪史上初の延期に、多くの利害関係者が協力を打ち出していた。

 暑さ対策として、一部IFから4月に開幕する「サクラ五輪」を推す声もあった。だが、新型コロナウイルスの収束が見通せない中、組織委の森喜朗会長は28日のテレビ番組で「できるだけ準備期間は長く置いた方がいい」と述べていた。

 従来の計画とほぼ同じ日程は、運営面でも利点が多い。大会期間中は学校が夏休みに入っており、観客動員の面でプラスに働く。ボランティア確保の面でも学生の参加が見込める。開催時期の交通事情をもとに練り上げてきた輸送計画も、ほぼそのまま生かせる。

 組織委幹部が「パズル」と形容する競技の実施スケジュールも同様だ。組織委は各IFや放送権者らの意向をふまえ、土日に注目の競技・種目を集中させるなどして難解なパズルを完成させた。気象条件も基本的に変わらず、暑さ対策などで何度も修正された競技開始時間や番組編成への影響も最小限で済む。

 IOCによると、3月中旬時点で約1万1千人の五輪出場枠のうち57%が決定済み。既に確定した出場枠は原則として新日程での五輪でも維持する方針だ。各IFによる予選方式の再考に向けた動きも加速しそうで、スポーツ界をあげた準備がここから始まる。(森本利優)

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