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生まれた時から異次元の身体能力? 「アジアの鉄人」が語るアスリートの育て方(上)

 ここでの体力は、いわゆるスタミナではなく、持って生まれた肉体が持つ能力のこと。人間には瞬発力にたけたタイプと、持久力に優れているタイプがおり、それぞれ特性がある。例えれば、短距離走が得意なタイプが前者、長距離走が得意なタイプが後者だ。

 「私は短距離は速かったですが、長距離は昔から大の苦手。長距離が嫌で、陸上を始めるのをためらったほどです」

 ハンマー投げで重要なのは瞬発力だ。重信さんも、立ち幅跳びで軽々と3メートルを跳んでいたという広治さんも、ハンマー投げに合った肉体の持ち主だった。まずはこのタイプを早い時期に見極め、タイプにあった競技を選ぶことが重要だ。

 体形は身長や体重。中にはスピードや技術で体格差をはねのけて活躍する選手もいるが、体格が有利になる競技、不利になる競技があるのは事実。オリンピアンになるには体形に合ったスポーツを選ぶことも肝心だといえよう。

 最後に必要なのがセンスだ。体力や体形は持って生まれたものだが、センスは「後天的な要素の方がはるかに大きい」のだという。

 センスとはいったい、何なのだろうか。

=(下)に続く

 むろふし・しげのぶ 昭和20年生まれ。静岡・日大三島高校でハンマー投げを始め、1972年ミュンヘン大会で五輪に初出場。日本がボイコットした80年モスクワ大会を含め、4大会連続で代表入りした。アジア大会は5連覇し、「アジアの鉄人」と呼ばれた。長男の広治さんのほか、長女の由佳さんも2004年アテネ五輪女子ハンマー投げに出場した。

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