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【バレーボール通信】「夢に向かって」エース・石川祐希、2020年の一文字は「進」

石川は2020年の決意を「進」と記した(株式会社グッドオンユー提供)
石川は2020年の決意を「進」と記した(株式会社グッドオンユー提供)

2020年が幕を開けた。バレーボール男子は昨秋、日本各地で行われたワールドカップ(W杯)で4位と健闘し、東京五輪へ期待を抱かせた。攻守の軸となるエースの石川祐希(24)は今年のテーマに「進」の一文字を掲げ、「将来の夢に向かって突き進む一年にしたい」と思いを新たにしている。

 一つのスパイク、一つのレシーブに気迫がほとばしった。昨年10月のW杯。石川はチームトップの263本のスパイクを放ち、全体5位となる159得点をマーク。守ってはチーム2番目となる183本のサーブを上げ、まさに“エース”の活躍で日本を8勝3敗の4位へと導いた。

 日本勢としては28年ぶりの快挙だった。ただ、石川の胸には悔しさが強く残った。「メダルを取ると言って臨んだ大会で、メダルを取れずに終わってしまった。自分の力不足を改めて感じた。もっと強くなって戻ってきたい」。強い思いを抱き、最終戦から2日後には世界最高峰リーグのイタリア・セリエAへの戦いへと飛び立った。

 東京五輪を控える大事なシーズンで、自身のレベルアップを求めて選んだのは中堅チームのパドバ。プロ1年目で全試合に先発出場した昨季に続き、今季も主力としてチームを引っ張る。

 「年齢層は比較的若く、同年代の選手も多い。外国籍の選手は自分を含めて3人。自分のパフォーマンスがチームの勝敗に大きく影響すると感じている」

 シーズンは後半戦に入り、リーグ上位に位置する強豪モデナに勝利するなど着実に成果を挙げている。

 中大在学時から数えて、イタリアでシーズンを過ごすのは5年目になる。語彙は少しずつ増え、イタリア人の生活や特性を肌で感じ続けてきた。開幕戦2日前の合流となったが、「チームに溶け込むスピードが(昨季までと比べれば)明らかに速くなった。コミュニケーションも円滑に、自ら積極的に取ることができている」。頼もしさは増すばかりだ。

 W杯では、高いレベルで自身の状態を維持する難しさを痛感した。常に最高の力でプレーできるように睡眠、栄養、セルフケアを徹底することに加え、今季はコート内での運動量を高めることをテーマに置く。

 「コートにおいては、できるだけさぼらないよう、体に覚えさせるしかない。チームメートによっても(動く範囲が変わり)運動量は変わる。とにかく動き続けることで中盤、後半になっても疲れにくい体づくりを続けている」。満足することはないものの、手応えはしっかりとつかんでいる。

 五輪イヤーとはいえ、あくまでも今の石川がこだわるのは目の前の一つ一つの勝負だ。「今はとにかく、このチームで一つでも多く勝って、プレーオフに出場することに全力で取り組んでいる。その経験が日本に戻ったとき、代表で発揮できると信じている」

 自分が進化することが、日本の進化につながる。「進」の一文字にもそんな思いを込めた。「チャレンジングな環境の中で、プレーヤーとしてコンディションも技術も進化していきたい。そして、これまで獲ったことのない『目に見える結果』をつかみたい。今はまだ想像することしかできないが、その結果の先にある新しい価値観や世界を早く見てみたい」。五輪ムード一色の2020年にも、浮かれることなく、冷静に。足元を見つめながら、石川は突き進む。(運動部 川峯千尋)

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