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柔道女子78キロ超級・素根輝 五輪4大会ぶりの女王奪取へ決意

素根輝(左)(恵守乾撮影)
素根輝(左)(恵守乾撮影)
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 2020年東京五輪の柔道では男女を通じて唯一、19年のうちに選考基準を満たして「早期代表入り」を決めた。女子78キロ超級の素根輝(あきら、環太平洋大)が身長162センチと最重量級の中でひときわ小さな体に込めた思いは「ずっと目標にしてきた」という夢舞台での金メダルだ。

 座右の銘は「3倍努力」。大きな選手に力負けしないため、兄・勝さんのサポートを受けて帰宅後も筋力トレーニングなどでパワーを培ってきた。猛稽古の末に確立したのが、小柄な体格を生かし、釣り手の左拳をグイッと首元へ突き上げ、相手が圧力に屈したところを担ぎ技などで仕留める必勝パターンだ。

 18年までは国内2番手だった。春に全日本女子選手権を初制覇したものの、国際大会の実績に乏しく、この年の秋にアゼルバイジャンで行なわれたバクー世界選手権は団体戦メンバーでの選出となった。現地では東京五輪代表を争う朝比奈沙羅(パーク24)が世界女王になる瞬間を目の当たりにした。団体戦の金メダル獲得に貢献しても気持ちが晴れることはなかった。

 「早期代表入り」決定直後の記者会見でも「(個人戦に)出られなかった悔しさが自分を強くしてくれた」と打ち明けた。

 悔しさをバネに飛躍につなげたのが大学1年となった19年だった。体格が上の男子選手をライバルに見立てて稽古を積み、筋力トレーニングも継続した。

 4月の全日本選抜体重別選手権、全日本女子で朝比奈に連勝し、直接対決5連勝に。東京五輪と同じ日本武道館で開催された夏の世界選手権代表に選出されると、初出場優勝を果たす。さらに、年末のグランドスラム(GS)大阪大会も制覇。決勝ではロンドン五輪金、リオデジャネイロ五輪銀のイダリス・オルティス(キューバ)を投げてつかみ取った五輪切符だった。

素根輝(松永渉平撮影)
素根輝(松永渉平撮影)
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 東京五輪で採用された「早期代表入り」の条件は、世界選手権覇者がGS大阪で優勝した場合、全日本柔道連盟の強化委員会の3分の2以上の賛成。強化委員会は全会一致で代表に送り出すことを決めた。

 勝負はここからだ。女子最重量級の日本勢は五輪3大会で金メダルから遠ざかっている。五輪金メダリストで環太平洋大の古賀稔彦総監督が「組み手を妥協しない今のスタイルを貫けば十分に金が取れる」と期待する。それでも素根は「もっともっと練習に励みたい」と本番までに実力の底上げを誓う。(田中充)

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