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五輪マラソンコース、合意は前半20キロまで 世界陸連と組織委、譲らず

札幌市中心部の大通公園(中央)=11月
札幌市中心部の大通公園(中央)=11月

 東京五輪の暑さ対策として札幌開催に変更されたマラソンの開催形式は、4日の国際オリンピック委員会(IOC)理事会で固まらなかった。大会組織委員会は発着点とコース、日程を「準備を次の段階に進めるための最優先事項」(幹部)とし、理事会での決着を目指していた。マラソンコースで最終決定権を持つ世界陸連と一致点を見いだせず、今後の準備への影響が懸念される。

■「膠着状態」のまま、理事会に

 「最終合意に至っていない。膠着(こうちゃく)状態」。3日夜、IOC理事会を翌日に控えた組織委幹部の表情は曇っていた。コース調整は理事会当日まで続いた。結局、前半約20キロ分までしか合意できず、着地点は見えてこない。

 世界陸連が集中開催を求めたのは、東京-札幌間の移動回数を少なくするためだった。国立競技場でも陸上競技が連日行われており、限られたスタッフを行き来させる負担は大きい。「アスリートファーストの観点からは、まっとうな主張」(関係者)だった。

■20キロ1周vs7キロ3周

 一方、コースでは組織委も譲れなかった。約20キロ2周であれば、大会のレガシーとしてハーフマラソンに活用でき、地元の希望に沿う。そもそも近年、運営の効率化と観戦のしやすさなどを理由にコンパクトな多周回コースを推奨する世界陸連は、東京で一度、名所を巡る周回なしのコースを認めている。

 「これ(札幌移転)を機会に自分たちの望みをかなえたいというのは受け入れられない」と組織委幹部。多周回なら交通規制で市中心部が「長時間陸の孤島になる」懸念もぬぐえなかった。

 1周目が約20キロのコースとなり、組織委は最低限の実は取ったものの、世界陸連は残る20キロ余について依然、約7キロ3周とすることに意欲を見せているという。「彼らは現場を知らないで言っている。日本側の主張で理解が得られる感触だ」と話した森喜朗会長の見通しに反し、難航も予想される。(森本利優)

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