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【きょうの人】「優勝狙っていた」負けず嫌い 東京五輪女子マラソン代表に決まった前田穂南さん(23)

11キロ付近で先頭を走る前田穂南=東京都内(代表撮影)
11キロ付近で先頭を走る前田穂南=東京都内(代表撮影)

 酷暑の中、42・195キロを走り抜いた。「自分でいくと決めていた」との言葉通り、レース中はサングラスに隠れた瞳に確かな決意を宿し、20キロ以上を独走。「優勝を狙っていたので、すごくうれしいです」とはにかんだ。

 「ぼーっとしていると周りからいわれることがあります」。何度もそんな言葉を口にしてきた。初マラソンは20歳で挑んだ平成29年1月の大阪国際女子マラソン。初めての記者会見ではうまく言葉が出ず、沈黙する場面が多かった。東京五輪代表を決めた後の会見でも、安堵(あんど)感もあってか話す言葉はどこかたどたどしかった。近年ははっきりと意思表示をする女性アスリートが多い中、マイペースのキャラクターだ。

 ただ、そんな彼女も「自分の性格は負けず嫌い」とはっきり認める。チームメートとの練習でも「前を走られたら嫌だなと思っちゃいます」と話し、気付けば集団を引っ張っている。大阪薫英女学院高時代は一度も全国高校駅伝のメンバーに選ばれなかった。1年先輩の松田瑞生(ダイハツ)も遠い存在だったが、マラソンでは3度目の対決で初めて勝つことができ、今後の自信になる。

 いつも他の選手の倍以上のご飯を食べるという。茶碗(ちゃわん)に山盛りで、チームメートから“前田スペシャル”と呼ばれることも。「練習でおなかが減りすぎて、死にそうになります」。食欲旺盛なところもマラソン選手向きだ。ゴール後は脱水症状で医務室に運ばれたが「胃は大丈夫でした」と笑顔。夢に描き続けた東京五輪の切符を手にし、ご褒美に好きなものをおなかいっぱい食べるつもりだ。(丸山和郎)

■まえだ・ほなみ 平成8年7月17日、兵庫県尼崎市生まれ。駅伝の強豪、大阪薫英女学院高に進学したが、高校時代は補欠メンバーだった。27年に天満屋に入社し、20歳だった29年1月の大阪国際女子マラソンで初マラソン。同8月には2戦目の北海道マラソンで優勝し、MGC出場権を手にした。自己ベストは2時間23分48秒。好きな言葉は「継続は力なり」。

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