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高橋尚子「MGCで試される対応力は来年につながる」 東京五輪へ「一発勝負」

高橋尚子さん
高橋尚子さん

 2020年東京五輪男女マラソン代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」(産経新聞社など共催)が15日、東京・明治神宮外苑を発着とするコースで行われ、「一発勝負」で男女とも2位までが代表に決まる。

 日本マラソン界の大一番を五輪女子マラソン金メダリストはどう見るのか-。2000年シドニー五輪代表で日本陸連理事の高橋尚子さん(47)と、04年アテネ五輪代表で岩谷産業陸上部アドバイザーを務める野口みずきさん(41)の2人に見所などを聞いた。

「この経験は本番に生きる」

 --東京五輪を見据えたレースになる

 高橋尚子さん「これだけ東京五輪に向けてアドバンテージになる大会はないと思います。暑さは五輪本番を想定した形だし、コースも5キロ、10キロといった距離のポイントを本番に合わせている。1回、全力で走るとコースを熟知できますから。(ペースメーカーの付かない)五輪はどこで誰がペースを上げるか分からない。MGCで試される対応力は、来年につながります」

 --注目選手は

 「持ちタイムがあると自信になるんですよ。なので(自己記録が2時間5分台の)大迫傑選手、設楽悠太選手は余裕があるかな。加えて、自分でレースをコントロールできる井上大仁選手と服部勇馬選手。ダークホースは佐藤悠基選手でしょうか。女子は鈴木亜由子選手。彼女は適性能力が高い。今後、2時間20分を切って、マラソン界を引っ張っていく素質があることを考えると、ここでしっかり力を出してほしいです」

 --勝負所は

 「最後の5キロの坂になると思います。ただ、そこだけじゃない。同じようなコースの東京国際を、私は03年に走って最後の坂で失速したんですが、敗因は序盤でした。あの時は練習がうまくできていて、下り基調の最初の5キロをすごく速いペースで突っ込んでしまった。やはり、どう体力を温存していられたかが大切で、上手く前半を走れた選手が強いんですね」

 「今回は20キロ以降、折り返しが2回あるので、うまく使ってもらいたい。私なら28~32キロで1度仕掛け、33キロの折り返しで状況を把握します。絞られた顔ぶれを見て、作戦を立て直せます。早めのスパートがいいのか、確実に勝てるところまで温存するのか。そして35~37キロにもう一度、仕掛けます。37キロからの坂を最大限利用するには、1歩手前で離しておいた方が(坂に入ってから)開きが大きくなるので」

 --シドニー五輪前の00年名古屋国際(当時)は体調が良くなかった

 「レース前は『(周囲に)駄目だって言われても走らなきゃいけないんだから仕方ないじゃないですか』って、逆に私が小出義雄監督のお尻を叩く感じでした(笑)。体調が万全でない中、監督が『とにかく勝つことだけを考えろ』と目標を一つに絞ってくれて落ち着いて走れましたね。当時は(他の選考会を走る)見えない選手と戦わなければいけなかった訳で、難しさがありました。今回は相手の呼吸、顔色、足音などを感じながら勝負できます。選考結果も分かりやすい。一方で、一番の目標は東京五輪でしっかり走れるかどうかなので、(MGCという選考方式に対する)全ての評価は五輪が終わってから初めて出るものかなと思っています」

 --当日が楽しみです。

 「楽しみですね。多くの期待が懸かる中で、選手はいつも通りに対応できるか。ナチュラルでいられるか。どんな経験を積んで、自信を付けて挑めるか。私も五輪で人生が変わりました。それぞれの人生を大きく変える大会になるんじゃないかと思います」

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