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東京五輪、暑さ対策で課題続々 氷風呂用意「奇策」も

 今夏のテスト大会は20近くが実施され、競技場の入場付近では日よけテントや大型扇風機を設置。小池百合子知事は「貴重なデータの収集になった。具体的な検証は今進めているところだが、課題もいくつか見えてきている」と語る。

 都や組織委は、15日のマラソン大会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」を暑さ対策の「最大で最後の検証の機会」(都の担当者)と位置付ける。東京は災害派遣医療チーム(DMAT)の車を派遣し、熱中症患者への対応など医療救護活動の検証を行う。

 大会では、コースの給水所にポリ袋に砕いた氷を詰めた「かち割り氷」、ゴールには氷入り水風呂を用意する。かち割り氷は選手が走りながら体を冷やせるほか、水風呂はゴール後に熱射病の症状が見られる選手に活用しようと考案した。これらは五輪本番でも用意する予定で、費用や手間もそれほどかからず、大会関係者は猛暑対策への「切り札」と話す。

■舗装に難題

 しかし、このマラソンへの暑さ対策に難題が持ち上がった。

 「日射の厳しい環境では、熱中症リスクを高める」。8月30日に横浜市内で開かれた日本スポーツ健康科学学会で、東京農業大の樫村修生(かしむら・おさむ)教授(環境生理学)が、国や都がマラソンコースで進める「遮熱性舗装」の効果に疑義を呈する研究発表を行ったのだ。

 遮熱性舗装は、特殊な塗料で赤外線を反射するもので、マラソンコースに約20キロ整備。都などによると、この舗装は通常のアスファルト舗装より路面温度の上昇が抑えられるという。

 樫村教授らは実際に五輪開催期間となる7月と8月に路面、50センチ、150センチ、200センチの高さで気温、紫外線強度などを計測。確かに路面温度はアスファルトより10度低かったが、その他の高さの温度はいずれも遮熱性の方が高く、最大で3度も高い数値が出た。

 樫村教授は「人が立つ高さでは逆に気温や紫外線が高くなる」と強調。すでに都道や区道では8割近くで遮熱性舗装工事が完了しているが、樫村教授は「遮熱性舗装をやめるしかない」と主張する。

 一方、国の担当者は「(樫村教授の報告は)一つの研究成果ではあるが、国としては4年前から検証している。これまでの実験などから遮熱性の方が効果がないということはない」として工事は進めていく方針だ。

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